発達障がい支援センター
カウンセラーの真鍋良得(まなべりょうえ)です
最近は発達障害というものについての認知が広まってきて、子供の時に発達障害の診断を受けるケースが増えていますが、多くの大人の方は、自分が発達障害であっても、そのことを知らない場合が多いのではないでしょうか。
私が、自分は発達障害かもしれないと思うようになったのは、息子が発達障害と診断されたことがきっかけでした。
それまでは発達障害というのは自分には関係ないものだと思っていたのですが、その診断結果を見て、自分の方が息子以上に発達障害の可能性が高いと思いました。
その時の私は、「これまでなんとか普通になりたいと頑張ってきたけど、発達障害であれば生まれつきのものだから一生このままなのだ、ダメな人間のままで生きていかなくちゃいけないのだ」と、絶望しました。
それから数年間苦しみましたが、ある時、「普通じゃないといけない」というのは自分がそう思っているだけだということに気づきました。
子供のころから「みんなやってるのだからできるはず」「なんでお前はできないのだ」などとさんざん言われ、自分は役に立たないダメな人間なのだと思い込んでいただけだったのです。
自分がそう思い込んでいただけだとわかったとたん、こんな自分でも生きていていいんだ、考え方を変えれば苦しみから逃れられかもしれないと、生きる勇気が湧いてきました。
発達障害があって、生きづらさや悩みを抱えている方は多いと思います。
発達障害があるから苦しいんじゃなくて、たいていは「普通じゃなきゃいけない」「こうあるべき」といった観念によって苦しんでいるのです。
視点を変え、考え方を変えていけば、少しずつ楽になっていけます。
他人と比べてできないことを嘆くのではなく、自分にできること、得意なことに焦点をあてて堂々と生きていきましょう。