発達障がい支援センター
カウンセラーの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
少し前にKY(空気が読めない)という言葉が流行しました。
今でも時々使われています。
発達障害がある人の中には「空気が読めないと言われる」という方がいます。
発達障害がある方の中には、相手の表情や、雰囲気など、言葉以外のものを感じ取ることが苦手な方がいます。
それは決して悪いことではなくて、人の顔色をうかがおうとしないことで、その場の雰囲気に流されず、正しく状況を判断できることもあります。
空気を読むことが苦手であっても、対応方法を学ぶことである程度は状況に対応することができるようになります。
静かな場所では大きな声を出さない、相手の言葉を否定しない、など、対応方法を学ぶることで周りの人や相手が不快を感じる場面を減らすことができます。
空気を読めないと言われることがあっても、それは自分の特徴なのだと、自分が受け入れることができれば、周りの人たちも、それを受け入れてくれることが多くなります。
KYという言葉が流行りだした時、空気の読めない私は「生きづらい世の中になった」と感じ、空気が読めない人間であることを隠そうとがんばりました。
でも、隠そうとしても、たいていバレます。
自分を責めず、できる方法を考えていきながら、必要な対応方法を身に着けていくことが大事です。
空気が読めなくても、相手の話をしっかり聞くことができれば、かなりコミュニケーションがとれます。
これからは、我慢して他人に合わす時代から、それぞれの個性を生かす時代になります。
空気を読むことが苦手な人にもやさしい時代になっていくでしょう。
苦手なことがあっても、それがいけないことだと決めつけず、自分の気持ちを大事にしてあげましょう。