発達障がい支援センターの宮田武志です。
今日、ある人と11:00に待ち合わせをする約束がありました。私はその時刻に待ち合わせ場所に到着し、その人を待っていました。
しかし、その人は10分経っても現れませんでしたので、何かあったのかもしれないと思い、電話しました。
電話で話をする限り、どうやら私との約束をすっかり失念していたようでした。私は「では今日の約束は次の機会に回しましょう」と伝え、電話を切り自宅へ戻りました。
すると、その1時間後、我が家のインターホンが鳴りました。約束を失念していたその人は、我が家まで来てくださったのです。
私は突然のことだったのでビックリしました。まさに予想外の出来事だったのです。約束を忘れていたこと、お詫びの気持ちを伝えたいこと、プライベートな約束とはいえケジメをきちんとしたいこと、などを伝えてくださいました。お詫びのお茶菓子も添えて。
私はこの人をこれまで以上に信頼したい、という気持ちになりました。私の家内も今日の出来事を経て、この人の人柄を高く評価するに至りました。
「ピンチはチャンス」という言葉をよく聞きますが、この人にとって今日の出来事はまさにこれだったのではないでしょうか。
発達障害の方はネガティブな記憶がなかなか消えないという特性を持っています。まさに「ピンチはピンチ」なのです。
しかしながら、世の中はそうとも限りません。世の中は想像以上に曖昧で、曖昧だからこそ、チャンスが舞い込んでくるものです。
自分の世界を強く構築しやすい発達障害を持つ人たちは、だからこそ、このギャップに疲れ果てる時があるのでしょう。
この世の中は思った以上に曖昧で、曖昧だからこそ救われるし、面白いし、次のチャンスがやって来るのです。
曖昧なもの、宙ぶらりんなもの、どちらともいえないもの、これらのものに対して今日からでも多少の価値を見出してみてはいかがでしょうか。
「いや、それができればこんなに悩まないよ」と思った方は是非、この発達障がい支援センターの無料メルマガを読んでみてください。
発達障害のことだけでなく、自分のこと、他人のこと、周りのことなど、色々なことが見えてくるかもしれませんよ。