発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
私はマラソンが趣味で、フルマラソンを100回以上走っています。
マラソンを始めたのは社会人になってからです。
学生時代に何かスポーツをやっていたのかと聞かれることがありますが、それまでに運動経験はありません。
子供の頃から運動が苦手で、校内マラソン大会ではいつも後ろから2番目でした。
小学生の頃は、縄跳びも跳び箱も鉄棒もほとんどできませんでした。
近所の子供たちが集まっての鬼ごっこも、逃げたり追いかけたりできないので、仲間外れにされていました。
親も先生も私が他の事同じように運動ができるようにと、一生懸命指導しましたが、効果なし。
ちゃんとやれと言われても、できませんでした。
でも、まっすぐ前に走ることはできました。
早くは走れないけど、マラソンなら、ゆっくり走ったり歩いたりしながらでもゴールできればいいので、私にもできました。
自分の可能性を知りたかった私は、社会人になると、マラソンを始めました。
市民マラソンの大会では、制限時間が設けられていることが多く、速くは走れない私はゴールにたどり着けないこともありますが、それだけに完走できた時の喜びはひとしおです。
発達障害がある子供は、運動が苦手な場合があります。
苦手でも、特定の動きならできることもあります。
発達障害がある子供に対し、「他の子ができるのだからできるはず」という考えで無理強いするのはその子を苦しめるだけです。
見た目は動けそうでも、実際には思うように体を動かすことができないということもあります。
やる気がないとか、できるはずとか決めつけないで、子供の今の状態を理解してあげましょう。
できるともできないとも決めつけず、可能性を信じることが大切です。