発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
学校では集団行動が求められる場面が多くあります。
ある方は、発達障害を持つお子さんが集団行動ができないことに悩んでおられました。
幼稚園の年長の子供が友達と一緒に遊ぶことが少なく、先生の指示に従わないこともあるといいます。
状況を聞くと、運動会、音楽会、お泊り保育などの行事には他の子供たちと同じように参加していて、特に大きな問題はないようでした。
みんなで一緒に行う行事に問題なく参加できているので、一般的には集団行動ができているといえるでしょう。
ただ、普段の様子を見ていると、周りの子たちとの関りが少なかったり、じっとしていられなかったりすることはあるようでした。
発達障害がある子に限らず、一人でいることが好きだったり、じっとしていられないことが多いということはあります。
この方は、「みんなと一緒じゃなければいけない」「みんなと同じことができなければならない」という意識が強く、わが子が集団になじめていないように見える場面がよく目につき、それを問題だと思っていたのです。
実際には、学校生活を送る上では特に問題のないレベルでした。
周りに合わせすぎると自分らしさが失われ、生きづらくなります。
発達障害がある子供は集団になじみにくいこともありますが、完璧を求めず、あまりこだわりすぎないことが大事です。
今の時代は、一人一人の個性を生かし、自分の得意な分野で力を発揮することで集団に貢献していくことができます。
他人と比べすぎず常識というものにとらわれすぎず、視点を変えてみると新たな可能性、新たな世界が広がります。