発達障がい支援センター
小蔦美奈子(こつたみなこ)です。
私には、発達障害の友人がいます。
発達障害の友人は、
大の巨人ファンで、
一緒に野球観戦に行ったほどです。
発達障害の彼とは、
13年ほど前、私が働いていた
「ユニクロ(ファーストリテイリング)」
で出会いました。
発達障害の彼は、いつもバックヤードで
毎日納品されてくる商品を、
1つ1つ丁寧に袋から出していました。
時にハンガーに洋服をかけて、
品出しが間に合わないと、
売り場に持っていかなくては
ならない時があります。
そんな時、
彼が発達障害ということを知らずに
お客様から声をかけられる時がありました。
発達障害の彼は途端に顔が真っ赤になり、
動揺してパニックになり、
逃げ出してしまう時があったのです。
すると、必ず店長が代わって
対応することで、
発達障害の彼も売り場に勇気を出して
品出しに行くことができたのです。
そして、売り場に品出しに行くことも
少しづつ慣れ、お客様から声をかけられても
パニックにならずに、
「少々お待ちください」
と言えるようになっていたのです。
発達障害の彼は、
勇気を出して売り場にいくことで
勇気を出してお客様に言えるようになったのです。
発達障害のあなたは、
「障害者の法定雇用率」という言葉を
耳にしたことがありますか?
厚生労働省が発表した
障害者雇用率制度において
「障害者の雇用法定率」が2.3%に設定されており、
段階的に少しづつあげているものです。
現在は2.2%になっているのですが、
今年の3月1日には2.3%に
制定されるそうです。
つまり、
従業員45.5人以上につき1人採用していたものを、
従業員43.5人以上につき1人採用する
ことが義務付けられるということです。
私が務めていた「ユニクロ(ファーストリテイリング)」では
早くからこの「障害者の法定雇用率」に注目しており、
1店舗につき1人以上の障害者を
雇用することを目標にしていました。
そして、今でも、新店舗を除く
国内全ての店舗で達成し続けているのです。
このような企業が
どんどん増えていってほしいですね。
発達障害のあなたは、
働いているのでしょうか?
それとも探している最中なのでしょうか?
この、「障害者の法定雇用率」は
守ることができないと、
会社名が公表されるのですよ。
もし、発達障害のあなたが
これから転職などを検討しているのでしたら、
参考にしてくださいね。
今までの社会は、
競争の時代でした。
どこの会社に就職できたか、
どんなキャリアを積んできたか、
年収は?資格は?
などと、どちらが勝ちか、
どちらが負けかのせめぎあいでした。
今は、令和の時代、
競争から共生の時代に
なりつつあります。
それぞれの立場で、
それぞれの特性を生かし
共に生きる時代になっているのです。
同じでなくてもいいのです。
同じではないから、
互いの凸凹が大きな1つになり、
1人ではできないことも
皆で力を合わせることで、
成し遂げることができるのです。
発達障害の友人も、
バックヤードでひたむきに
商品を袋から出してくれているおかげで
店舗スタッフがより多くの
商品を陳列することができるのです。
発達障害の友人が、
品出しが間に合わない時に
勇気を出して持っていくことで、
お客様が気持ちよくお買い物ができるのです。
発達障害のあなたにも
仕事をする上での
大切なことを伝えますね。
それは、
できることとできないことを
素直に伝えることです。
そして、
今はできないけれども
やってみたいことがあれば
勇気を出して伝えることです。
発達障害のあなたも
できないことができた時の
嬉しさや、達成感を味わった時が
あるのではないのでしょうか?
仕事も同じです。
できないことを素直に言うことで、
できることだけに集中することができるのです。
そして、
やってみたいことに少しだけ勇気を出せば
失敗しても、周りがフォローしてくれることで
必ず成長できるものなのです。
発達障害のあなたをフォローする人も
あなたと仕事をすることで、
伝える難しさ、
伝わる嬉しさや
達成感を感じるものなのです。
そして発達障害のあなたも、
発達障害のあなたをフォローする人も
互いに成長していくのです。
それが、
共に生きるということなのですよ。
競争の時代は終わりました。
これからは、
発達障害のあなたと生きる
共生の時代なのですよ。