発達障がい支援センター
小蔦美奈子(こつたみなこ)です。
出会いと別れの季節、
3月になりましたね。
日を追うごとに暖かくなり、
春の気配を感じますね。
ウォーキングをしていると、
あちらこちらに早咲きの桜が咲き始め、
私の目を楽しませてくれています。
頭の中も、花が咲き、
なんだかウキウキしてしまいます。
私が勤めている福祉施設の中庭にも
河津桜が咲いています。
春の風を感じながらの
利用者様との散歩は、
とても気持ちがいいものです。
発達障害のあなたは、
苦しい時や悲しい時、
「こんなんじゃいけない」
「もっと頑張らないと」
「自分だけが苦しいわけじゃない」
などと思ってはいないでしょうか?
今の、感情に気づくことはとても大切です。
けれども、その感情を
うまく扱わないと、
感情の波に飲まれて、押し流されて、
自律神経が乱れていきます。
人によっては攻撃的になり、
他者を責めるようになって
周りに誰もいなくなります。
また、感情を消化しきれなくなり、
ストレス発散のために
暴飲暴食などで紛らわそうとしていると
身体が悲鳴をあげてくるのです。
それでは、
どうしたらいいのでしょうか?
それは、
発達障害のあなたの、
今の感情を観察してみるのです。
苦しい感情はいけない、ではなく、
今、自分は苦しんでいる、と。
悲しい感情は忘れてしまおう、ではなく、
今、自分は悲しんでいる、と。
辛い感情は頑張りが足りないからだ、ではなく、
今、自分はすごく辛い思いをしている、と。
泣いてもいいのです。
怒ってもいいのです。
発達障害のあなたの周りには
今、楽しそうに笑っている人はいますか?
実はその人たちも、
深く悲しい時や、
重く苦しい時を経験しているのですよ。
悲しみや苦しみは、
木で例えていうのでしたら、
根の部分です。
その、根の部分に栄誉が行き渡れば
嬉しい感情や楽しい感情が
輝きだし、花が咲き誇るでしょう。
うわべだけの花は、
根が張らずに、
すぐに枯れてしまいます。
悲しみや、苦しみを感じることは
決して悪いことではありません。
大切なのは、その感情を受け入れて
観察することなのです。
他者は関係ないのです。
あなたの感情だけに
フォーカスすることが
大切なのです。
観察したら、
あとはあなたの人生の栄養になり、
しっかりと立つことができるでしょう。
そして、花が咲き誇ることでしょう。
発達障害のあなたは
「可愛い子には旅をさせよ」
という言葉を耳にしたことは
あるでしょうか。
可愛い子には、バカンスをさせましょう。
という意味ではありませんね。
本当の意味は、
「人は苦しい経験をしてこそ成長できる」
ということなのです。
発達障害のあなたの旅は、
まだまだ続きますよ。
もちろん、幸せな旅に。