発達障がい支援センターの宮田武志です。
3月になりました。たくさんの人が一つの区切りを見据えた時期なのではないでしょうか。
終わりよければ全てよし。
こんな言葉もありますよね。
最後は自分の思い描く理想に現実を近づけたい。これがこの場所での、この人との、残された最後のチャンスかもしれない。
本当の背水の陣であれば「後は野となれ山となれ」という気持ちもわくかもしれませんが、多くの場合はこの一区切りが次の区切りのスタートに関わってくるものです。
もし、このような状況ならば、上手くまとめたい気持ちは尚さら強いことでしょう。
もし、上手くまとめたい気持ちを強く抱いたとき、その気持ちと同じ程度の不安に包まれることがあります。
さて、不安な時、人はどうするべきなのでしょうか?
万人の万事の時に通用する対処法は存在しないことを最初に明言せざるを得ませんが、それでも多くの人に有効的な対処法はあります。
特に発達障害の方は不安にさいなまれた際の対処を上手く取れないことがあります。
発達障害の特性を持たない人でさえも不安への対処に苦しむことが多々あるのに、発達障害を持つ人ならば一層その不安は苦しみと悩みをもたらすことでしょう。
だからこそ、不安な時は、シンプルに下の行動を選択肢に入れてみませんか?
それは、その不安を誰かにありのまま伝える、です。
しかしながら、「それができないから悩み苦しむんだ」という声もわりとよく耳にしますし、伝えたからこそ余計に悪化したという事態も目にします。
「ありのまま伝える」ということは言い換えると「とことん伝える」といってもいいかもしれません。
なので、悩み苦しんでる気持ちをとことん伝えましょう。事態が悪化した時は、中途半端なままで止まってることも多いのです。
もし、「とことん伝える」相手が見つからない場合は、発達障がい支援センターのカウンセラーに話をするのも有効な手です。
大切なのは、「誰に」伝えるのかという選別です。もちろん近くに信頼のおける「誰か」がいるのであれば、その「誰か」がもっとも理想的です。
しかしながら、もしその「誰か」がそばに居ないならば、私たちカウンセラーを頼ってみてください。
不安な時こそ、その不安を誰かにありのまま伝えてみましょう。とことん伝えてみましょう。