発達障がい支援センター
真鍋良得(まなべりょうえ)です。
発達障害のあるなしに関わらず「苦手を克服しよう」「短所をなくそう」といった、「できないこと」に焦点を当てて人並みにできるようにしようと思ってもどうしてもできないことがあります。
発達障害がある場合は「できないこと」が周りの人と比べて多めだったりするので、その傾向が強くなります。
生きていくうえで大事なことは「何ができないか」じゃなくて「何ができるか」です。
できないことばかり考えてもできないものはできないのです。
たとえほとんど動くこともできなくて何もできないと思っていても、その人が生きていることで誰かの役に立っていることもあります。
発達障害があると「ダメな人」と本人も周りの人も思い込んでしまって、何もかもができないように感じることがありますが、たいていの場合、実はできないことと言うのは限られていて多くのことは周りの人と同じようにできています。
「字が読みづらい」「人の顔が覚えられない」「順番がわからない」など、いくつかのできないことがあっても、それ以外のことができていればそれでいいのです。
「発達障害」という認識よりも「○○が苦手な人」という認識にした方がわかりやすいかもしれませんね。
「できないこと」は一旦置いといて得意なことをもっと得意にすればどんどん可能性が広がっていきます。