発達障がい支援センター
小蔦美奈子（こつたみなこ）です。
発達障害のあなたは、
歩きスマホをしたことがありますか？
先日、いつもの公園を
歩いていた時のことです。
一匹の犬を連れた男性が、
ゆっくりとした歩幅で
散歩をしていました。
その犬はチラチラと男性の方を見ながら
歩幅を合わせてゆっくりと歩いていました。
その男性は声をかけることもなく、
じーっと真剣な眼差しで一点を
見ていました。
よく見ると、
歩きスマホをしていたのです。
動物好きな私にとっては思わず、
「犬の散歩を変わりましょうか？」
と言わんばかりに男性と犬を交互に見てしまいました。
公園を歩きたかったのでしょうか？
犬の散歩がしたかったのでしょうか？
それともスマホをしたかったのでしょうか？
犬にとっては散歩は
最高の楽しみなはずなのに、
ご主人様がスマホに夢中になっていては、
寂しい思いをしていないのか心配になって
しまいました。
犬の散歩をしながらでも
必要な情報を手に入れたいと思っていたのでしょうか？
現代は本当に情報過多になっていますね。
日本にいながら世界各国の情報が
手に入り、わざわざ会いに行かなくても
スマホで顔を合わせて話すことも
できるくらいに便利になりましたね。
その情報量が増えれば増えるほど、
ストレスを溜めている人は
年々増加しているのです。
世の中の情報量と比例して、
うつ病を発症する方が増えている
という驚くべき結果があるくらいなのです。
ですのでこれからは、
発達障害のあなたが、
必要な情報と必要でない情報を
自分で取捨選択することが必要になっているのです。
情報の断捨離をすることで
ストレスも格段に減っていくのですよ。
もし、発達障害のあなたが歩きスマホを
しているとしたら、何を見ていたのでしょうか？
SNSやネットサーフィン、
ゴシップネタなどは必要な情報でしょうか？
発達障害のあなたの人生にとって
有益な情報でしたらいいのですが、
ストレスのはけ口として利用しているとしたら、
注意が必要です。
なぜなら、ネガテイブな情報は
あなたの脳に蓄積されて、
必要な記憶力を低下させてしまうからです。
そしてもう１つ、
なるべく、マルチタスクは
しないほうが良いのです。
マルチタスクをしていると
発達障害のあなたが
今何を必要としているのかわからなくなり
方向性を見失ってしまうことがあるからです。
先ほど、私が公園で見かけた
犬を散歩中の男性は、
・公園を歩く
・スマホをする
・犬と散歩する
この３つを同時にこなして
いるように見えましたね。
発達障害のあなたは、
電話をしながらパソコンの
キーボードを叩いている人を
見たことがあるでしょうか？
実は、この時の脳の中は
・電話をする
・パソコンのキーボードを叩く
２つのことを同時にこなしているのではなく、
・電話で話をすることに集中
・パソコンのキーボードを叩くことに集中
という風に
脳の中で交互にスイッチが切り替わっている
だけなのです。
同時にこなしていたのではなく、
交互にスイッチを付けたり消したり
を繰り返して混乱しているのです。
確かに、仕事でどうしても
しなくてはならない時もあると思います。
けれどもそれが繰り返されると、
１つのことに集中していても
勝手にスイッチが切り替わり、
集中力が散漫になっていくのです。
これでは何も手がつけられなくなってしまいますね。
それではどうしたら良いのでしょう。
集中力を高める方法は…
マルチタスクを極力なくす
これだけです。
もし私が犬を飼っていたとしたら、
・1人でウォーキングをする
・犬と散歩をする
この２つを、１つずつ１つずつ
しているでしょう。
そしてもし、１つのことにさえ
集中できない時があるのでしたら…
観葉植物を見ることをお勧めします。
実際見れなくても、写真でも良いのです。
１分観るだけでもリラックスすることが
できるのですよ。
イギリスの研究では、
オフィス内に緑を置くことによって
作業効率が１５％も上昇した結果があるほどです。
その前に、発達障害のあなたが
今集中したいことは横に置いておいてくださいね。
マルチタスクになって、
集中できなくなってしまいますよ。