こんばんは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
あなたは、過去の嫌な出来事を変えたいと思うことはありますか?
あなたは、嫌いな人の言動を変えたいと思いませんか?
発達障害をお持ちの方の中には、過去の記憶がぐるぐると頭の中を巡ってしまったり、相手の言動に対しての感情が抑えきれなかったりする方がいます。
私自身も、発達障害当事者ですが、このような状況になるのは、とても辛いですよね。
特性によっては、過去の出来事が今、目の前で起きているように鮮明によみがえってきたり、嫌な出来事や嫌な人のことを考えだしたら止まらなかったりすることもあります。
そういった状態になると、あの過去の出来事を変えたい!あの嫌な人の言動を変えたい!と思うのは無理はありません。
ただ、ここで覚えておいていただきたいことが1つあります。
それは、過去と他者は変えられないということです。
そんなこと言うなんてひどい!と思われるかもしれませんね。
そこは申し訳ございません。
ただ、心を回復し、発達障害の方が自律していくのにあたって、このことはどうしても覚えておいていただきたいのです。
なぜなら、まず、過去はどうしたって変わりません。
タイムマシーンがあればいいですが、現在の科学では過去を変えることはできません。
「そうだけど…でも、過去のことで私は苦しんでいるんだ!」と思われる方も多いですよね。
確かに、先ほども申し上げた通り、過去は変えられません。
しかし、過去に対する捉え方は変えられます。
私自身も、過去に、あるワードが下ネタだと知らずに、友だちの前で言ってしまって、空気を凍らせてしまったことがあります。
他にも、「安産体型」という言葉が褒め言葉だと思って、友人に使ったら、太っているってこと!?と、不快な思いをさせてしまったこともありました…。
このように、やってしまった!というエピソードに関しては、話し出したら、止まりません💦
ただ、その過去に対して、
『もう自分はダメだ!なんてことをしたんだ!』と責めることもできますし、
『今度から気をつけようか!勉強になった!』と自分を励ますこともできるのです。
これが、捉え方による違いです。
過去の出来事に対する捉え方は無限にあります。
自分を絶望へと追い込むような捉え方もできますし、
希望へと導くような捉え方もできます。
どうせ過去は変えられないのです。
なら、より、自分が進める方へ、過去を捉えていった方がいいとは思いませんか?
無理矢理ポジティブにしなさい!という意味ではなく、あなたが生きやすい方へ考えてみてくださいね。
そして、他者に関しては、変えられると思う方もいるかもしれません。
他者を激しく怒って、無理矢理行動させれば、変わる!
他者の人格などを否定して、誘導すれば変わる!
泣きわめいて、感情で訴えかければ、変わる!
こういった考えの方もいるかもしれません。
ただ、相手に変わろうという意思がなければ、これも難しいです。
変わったとしても一時的なものになることも多いですよね。
じゃあ、嫌な人と出くわしたら、どうしたらいいんだろう?と思いますよね。
解決方法としては、あなた自身が変わるということです。
例えば、『嫌な人と距離を取る』というのも、あなた自身ができる行動ですよね。
相手の意思は関係なく、あなたができることです。
また、「Iメッセージ」という方法で、不快になったことを冷静に伝える方法もあります。(Iメッセージについては、また今度ブログで取り上げますね)
こういった方法を駆使しながら、あなた自身が変わっていくことで、他者の言動に振り回されることが減り、着実に、今、そして未来が変わっていくのです。
発達障害のある方は、特に生きづらさを抱えやすいです。
ですので、過去や他者を変える方にエネルギーを使って消耗するより、自分を変えていくことで、生きやすい環境・生きやすいやり方で生きていくことをおすすめしたいです。
今日のブログは以上です。
少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。