こんにちは。発達障がい支援センター 水野幸子です。
新年度になって半月が経ちました。
発達障害のあなたは、新しい環境にすこしづつ慣れてきていると思います。
発達障害のあなたは、もしかしたら、そんなに簡単になれることはできないです。と思っているかもしれません。
1日目よりも2日目。2日目よりも3日目。
発達障害のあなたも、周りの人も、誰も気付いていないかもしれませんが、少しづつ、慣れていってるので安心してくださいね。
新年度になって、発達障害のあなたは、あなたの特性について改めて考えることが増えているかもしれませんね。
あなたは、発達障害の特性について、ご自身ではどのようにとらえていますか?
・障害と思っています。
・個性だと思っています。
・得意なことは個性だと思ってます。
・出来ないことは障害と思ってます。
・個性だと思っていても、怒られたりすると障害だと思います。
・個性と考えたことがありませんでした。
・障害と考えたことありません。
色々な考え、思いがありますよね。
十人十色という言葉があるように、色々な思いがあって当たり前です。
十人十色という言葉がいつの時代から使われているかは定かではありませんが、人は、1人1人違っている、ということは世界中の人が分かっていることですね。
それならもっと個性が理解されてもいいのに。と思いますよね。
されていれば、発達障害の特性でこんなに生きづらさを感じないはず。と思いますよね。
日本の特性を考えてみましょう。
日本に住んだことがある外国人が感じている日本文化を調べてみました。
・集団で行動する
・統一性(皆と同じ)を好む
・目立つのを嫌がる
・相手への配慮から、遠回しな言いまわしをすることが多い(意見の衝突を避けたい)
・人に意見を合わせる
・あまり感情を表に出さない
・マナーやルールを重んじる
・時間を守るのは礼儀として当然だと考えている
<奈良先端科学技術大学院大学 来日前情報 日本人・日本文化とは より抜粋>
あなたは、外国人が感じている日本文化を読んで、どう思いましたか?
勘違いしないで欲しいのは、私は日本文化が悪いと言っているわけではないのです。
日本の文化は、日本の個性です。素敵な個性です。
各国の文化も個性です。それは素晴らしいことです。
ただ、発達障害の特性によっては、支援がないと生きづらい文化だなと感じました。
発達障害とは、生まれつきの脳機能の障害でしたね。
脳機能なので、脳内で行う情報の処理の仕方が、多くの人と違っているということです。
なので、発達障害の特性で、多動性があるお子さんの場合は、日本文化の特徴の集団行動に馴染むのが難しくなります。
もし、日本の学校で当たり前にある、
グラウンドで整列して先生の話を聞く。が、
→教室で校内放送で聞く。に変わり
→校内どこでてもいいから聞く。に変わったらどうでしょう。
今は、離れたところで聞くとかの配慮をしてくれている学校が多いと思います。
校内のどこでもいいから聞く。の方が、今よりは、楽になるのではないでしょうか。
発達障害の特性と、生活している環境がミスマッチしていて、周囲の支援があればマッチしていくときは、障害があるので手助けして欲しい。と言うほうが、生活していくことが楽になると思います。
これは、近視の子が、眼鏡をかけるのと同じ事です。
発達障害の特性が、あなたが生活している環境にフィットしているかしていないのか。
フィットしていないときは、発達障害のこういう特性で、こういうことが困っています。と伝えたほうが、支援をもらうことができます。
発達障害の特性が、あなたの生活している環境にフィットしているのなら、個性として、どんどん発揮していきましょう。
発達障害の特性は、集団行動が基本となっている学校では、個性というより障害ととらえていくほうがよい場合が多いかもしれません。
社会に出て、仕事を始めるときには、個性ととらえていくことが可能です。
定型発達の場合も、じっと座っているデスクワークが好きな人は事務系の仕事を探します。
人と関わっているほうが好きな人は、営業やサービス業の仕事を探します。
もし、あなたが、発達障害であることを思い悩んでいるのなら、すこし見方を変えませんか?
あなたが困っている特性は、本当は、素晴らしい個性になる可能性を秘めています。
今日も1日、素敵な日をお過ごしください。
発達障害支援センター 水野幸子でした。