こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
私事ですが、今日は、引っ越しでした。
私なりに、なかなか良い部屋が見つかったと思います^^
ただ、発達障害の方の住環境って悩みますよね。
例えば、感覚過敏のある発達障害の方の場合は、周りがうるさい環境ですとかなりのストレスになります。
逆に、時間管理や早起きが苦手な発達障害の方の場合は、通勤時間が少なくて済む、都会の環境に住むということもあります。
このように、発達障害だからこうすればいい!と一概に言えないのが、住環境です。
そこで今日は、発達障害の方の住環境についてお話していこうと思います。
発達障害の方の住環境を考えていく上で、まず、大切なのは、発達障害をお持ちの方自身の特性をしっかり把握することです。
把握しなければ、どういった工夫をしていけば良いかわからないからです。
把握するためには、色々なことに挑戦してみる、発達検査を受けるといった方法があります。
まず、色々なことに挑戦してみないと、これが得意・これが苦手・これは好き・これは嫌だというものがわかりません。
例えば、あなたの目の前に、今まで食べたことないフルーツがあります。
そのフルーツの味を把握するには、どうしたらよいと思いますか?
食べてみないとわかりませんよね。
食べずに、どんな味か考え続けても、その味を知ることはできません。
それと同じで、挑戦してみなければ、これは得意なんだ!これができない!ということを把握することができないのです。
なので、まずは、色々な経験をしてみましょう。
その中で、特性がわかっていきます。
私の例で言えば、過去に、朝の決まった時間にゴミを出す必要がある物件(事前にゴミを出しておけない物件)に住んだことがあります。
2週間くらいゴミ出しを忘れると、部屋の中にゴミ袋が増えてしまって、なかなか辛い思いをしました…(汗)
こんな風に、一度経験してみると、この住環境は、自分の特性には合わないなとわかりますよね。
また、お子さんが発達障害の場合、つい、失敗しないようにと手を貸したくなる親御さんも多いですよね。
年齢や特性によっては、それが必要なこともあります。
しかし、ずっとそれをやっていると、なかなか親御さんもお子さん自身も、特性を把握することができません。
見守りながら、少しずつ、挑戦できる環境を作っていきましょう。
そして、もう一つは、発達検査(知能検査)です。
発達検査(知能検査)は、色々な項目において、IQ(知能指数)を出す検査になります。
発達検査をすることで、発達障害の方自身の得意・不得意がわかるようになります。
私は、発達障害当事者でもあるのですが、知能検査をすると、ワーキングメモリといって「一時的に情報を記憶しながら処理する力」の数値が低く出ます。
ワーキングメモリが低い場合、何か同時にやることがある時に、やることを忘れてしまう傾向にあります。
これがわかると、火の消し忘れ、ゴミの出し忘れなど、住環境で気をつけたいところが出てきますよね。
このように、知能検査を受けることで、自分の特性がわかり、住環境を整えるのに役立ちます。
ということで、発達障害の方の住環境を考えるには、その人の特性をしっかり把握することが大切。
そして、色々なことに挑戦すること、発達検査を受けることで、特性を把握できるということでした。
私の住環境の例で言うと、
朝のゴミ出しを忘れるので、24時間ゴミが出せる賃貸を契約する。
もしゴミ出しを忘れた時のために、ゴミ袋の口の縛り方を変えて、臭いが漏れないように工夫する。
そして、ゴミは玄関に置いておくことで、家を出る時に気付くようになる。
火を消し忘れてしまった時のために、自動的に火が消えるようなコンロを利用する。
過集中の後に、動けなくなってしまっても大丈夫なように、常に食べ物が手に入る・宅配してもらえる場所に住む。
都会に行く用事はけっこうあるけれど、都会のごちゃごちゃした雰囲気は苦手なので、都会にほど近くて自然も豊かなところに住む。
まぶしいのは苦手なので、照明は電球色にする。
そして、電球の数が多すぎる場合はいくつか外して、明るくし過ぎないようにする。
掃除が苦手なので、床に物を置かないように決めている。
こんな風に工夫をしています^^
ということで、今日のブログは、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。
あなたも、発達障害の方の住環境について、ぜひ考えてみてくださいね♪