発達に障害はないのです

発達障がい支援センター
小蔦美奈子（こつたみなこ）です。

発達障害のあなたは、
ブランコを漕いで遊んだ経験はありますか？

先日、
一人息子と三者面談の帰り道
息子が帰り道を逸れて
家の近くの公園へおもむいた時のことです。




その公園は、
息子が小さい頃から遊んでいた公園で
昼下がりの公園は小さい子供達を連れた
お母さんたちが集って賑やかでした。

高校三年生になる息子が
周りの目も気にせず
ブランコに乗ると
勢いよく漕ぎ始め
あっという間に空高く舞い上がって行きました。



私も息子の隣に座りながら
ユラユラとブランコに揺られ
公園にたくさん詰まっている思い出を
１つ、２つ思い出して穏やかな気持ちになっていました。





小さい頃はなんでも初めてで、
その姿に一喜一憂しては
親も、子供も笑顔になったり、
悲しんだり、
泣いたり泣かされたりと
様々な経験をして成長して行きますね。

発達障害のあなたも同じです。





小さい頃の、
これもできた、
あれもできたと思う経験は
発達障害のあなたの成長を何よりも楽しみにしている親にとっては
笑顔が絶えなかったでしょう。

ひとたび病気をすれば心配して
夜通し看病してくれたことも、


怪我をして叱られつつも
手当をしてくれたことも、


友達と喧嘩をして
泣いて帰ってきたことも、


先生の言いつけを守れなくて、
先生からも親からも怒られて
困らせてしまったことも、


好き嫌いが激しすぎて
泣いて食べさせられたり、
食べさせてもらえなかったことも
あるかもしれませんね。

発達障害のあなたの親も
少し愛情の度合いが強すぎて、
あなたに嫌な思いもさせてしまったことも
あるかもしれません。




ここで改めて
発達障害のあなたに考えて欲しいことがあります。

それは、

『発達』とはどういうことなのか？





『発達』は身体と心の２つの種類があり、
身体は男性や女性で異なりますが、
多くを見計らって平均値によって比べられます。



けれども心の発達はどうでしょうか？

リーダーシップをとって目立っている方が
しっかりしているのでしょうか？


目立っていなくても冷静な判断で
周りを見つめられる方が
しっかりしているのでしょうか？


テストで１００点を取れなくても
クラスの困っている友達に声をかけられるのが
しっかりしているのでしょうか？


授業中に突然席を立ってしまったことに
深く反省し、じっと、じっと自分をこらえて
我慢し続けることがしっかりしているのでしょうか？

身体のバランスが取れずに
ブランコを漕げることができない子もいます。

感覚過敏があり、
公園の砂遊びができない子もいます。

授業中に集中できずに
ずっと空を眺めている子もいます。

発達障害のあなたが今
仕事で困っていることがあるとしたら
それはチャンスなのですよ。



その困りごとを直したいと思うほど
仕事が好きであれば
頑張れることができるでしょう。


けれどももし、
その困りごとがどうしても
あなたをどうしても苦しめてしまうようでしたら、
仕事を変えることも必要かもしれませんね。


大きい会社でしたら
仕事の内容を変えることもできるでしょう。

『発達』に障害はないのです。

『発達』に必要なのは個性です。

発達障害のあなたを成長させられるのは、
あなたが経験したことでしか
得られないのです。



何をやってもダメだと思えば、
何をやってもダメな経験しか得られません。

心がストレスに押しつぶされて
あなたの心が『発達』できなくなってしまいます。

自分にしかできないことがあると思えば
興味のあることにチャレンジして
これはうまくいく、うまくいかないという経験が
あなたの心の『発達』に大いに役立つのです。

『発達』に障害があると思えば
障害のあることばかりが目に移ります。


『発達』は個性だと思えば、
興味のあることにチャレンジできるのです。




人は死ぬまで成長できると思った時点で、
その命が終わるまで成長し続けることができます。


発達障害のあなたも私と同じ人間です。


『発達』に障害はないのですから、
発達障害のあなたの個性を大いに
成長させてくださいね。



人生は、死ぬまで冒険の連続なのですよ。