発達障がい支援センターの青芝夏樹です。今日は、KYについて書きたいと思います。
KYは、以前流行語大賞になったことがある言葉です。「空気読めない」の略ですね。一般の人も空気を読むのが苦手な人はいますが、発達障害の方は、相手の表情やしぐさの意味を理解することが苦手なので、特にKYと言われることが多いようです。
1 自分の好きな話を延々と続ける
2 興味のない話は聞かない。すぐ自分の好きな話に持っていく
3 興味のある話でもリアクションが薄い
1 自分の好きな話を延々と続ける
例えば、あなたが他人に話をしていて、相手がその話に興味がなく適当に、「そうなんや。へー…。」という簡単な相づちだけをしていたり、曇った表情をしていたりするのですが、あなたはそれがわからず延々と話し続けてしまって、アイツはKYだと陰で言われたりします。
対策
自分の好きな話をするときは、同じ趣味の人とするようにしましょう。
人は興味のない話を聞きたくないのです。
2 興味のない話は聞かない。すぐ自分の好きな話に持っていく
相手が話しているとき、あまり興味がない話だと、適当に返事して、相手が話したいという意欲を失くす態度をとってしまいがちです。そして、すぐ自分の興味のある話に持っていったりします。「この前のテレビの〇〇すごく面白かったね」「そうなんだ。…。ところで、□□ってすごいって思わない?」
3 興味のある話でもリアクションが薄い
興味があるのに、どうしてもリアクションが薄い人が多いようです。興味がある話の時でも、リアクションが少なかったら、話が盛り上がらないし、アイツと話していても面白くないと思われることも多いでしょう。
2と3の対策
聞き手上手になりましょう。
世の中は、自分の話を聞いてほしい人がほとんど。
上手に話を聞いて上げると、人間関係は格段に良くなります。
さて、聞き手上手になるにはどうしたらよいでしょう。
カウンセラーの聞く技術が使えます。
(1)相づちを打つ
(2)オーム返し
(3)相手の感情を言ってあげる
この3つができれば、大丈夫です。
(1)相づちは、簡単ですね。「うん。そうなんだ。それでそれで。へーすごいじゃん。なるほど…」と相手の言うことに対して、返すことですね。1つの言葉だけ言っていたのでは、聞いていないと思われるので、いろんな言葉を組み合わせることが大切です。
(2)オーム返しは、相手の言った趣旨をそのまま返してあげるということです。「今日、〇〇に行ってきたんだ。」「へー、〇〇に行ってきたんだね。」と返すやり方です。こういう言い方をすると、相手は聞いてもらっていると感じるんですね。
(3)相手の感情を言ってあげる
「〇〇というレストランへ行ってきて、そこのNo.1メニューの〇〇を食べてきたんだ。」「そんなんだ。〇〇を食べてきたんだね。すごくおいしかったんじゃない」
まとめ
自分の興味がある話をしたいとき→同じ趣味の人と話しましょう。
それ以外の人には長々と話さないようにしましょう。
話を聞くとき→ 相づち、オーム返し、相手の感情を言ってあげる
これができれば、KYと言われなくなりますよ。