こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
今度の土曜日に山登りに行くのですが、雨が降りそうなのでスケジュールの調整をおこなっています。
雨が降らなかった場合と降った場合、両方のスケジュールを参加者に伝えるようにしています。
発達障害のある子どもの中には、急なスケジュール変更があると、パニックになる子もいます。
急にスケジュールが変わると、どうしたらよいかわからない
いつも通りのスケジュールで動けないことで、ルーティン(決まった手順)が狂う
「計画なんて、その時その時で変わるものじゃない!」と一般の人から見ると思うかもしれませんね。
ただ、発達障害の子どもは、先を想像することが苦手だったり、毎日のスケジュールに独特なこだわりを持っている子もいたりします。
このため、ちょっとしたスケジュール変更でも、不安になりやすいのです。
ですので、スケジュール変更をする時は、気持ちに寄り添いながら、なるべくわかりやすく伝えることが大切になります。
1.視覚支援をする
まず、スケジュールを伝える時には、その日の流れが、目で見てわかるような方法で伝えましょう。
ただ口頭で伝えるだけよりも、目で見てわかった方が、発達障害の子どもは理解しやすくなります。
例えば、学校の時間割は、この時間でこれをやる!ということが、とてもわかりやすいですよね。
イラストがついていたり、活動する場所がわかったりすると、さらに、発達障害の子どもの不安は軽減します。
2.事前に変更の可能性があることを伝えておく
まだ変更になるかどうか確定していない場合、その時になってから、スケジュール変更を伝える方もいらっしゃいますよね。
ただ、変更の可能性がある場合は、できるだけ早く、伝えておくことをおすすめします。
なぜなら、事前にその可能性があるとわかっていた方が、不安は軽減するからです。
こうなるものだ!と発達障害の子どもの中に確信があってから、急に変更を伝えられると、感情のコントロールがうまくできず、パニックになりやすいのです。
これは、一般の大人もそうですよね。
変更になる可能性があるとわかっていた方が、心の準備がしやすいですし、変更になった時のことを考え、柔軟に動きやすくもなります。
3.道具を使って説明する
視覚支援にさらにプラスして、道具を使って説明するのもおすすめです。
例えば、やることが書かれたマグネットシートなどを作り、それをホワイトボード上で入れ替えると、スケジュール変更がわかりやすいですよね。
「この予定はここだったけど、こっちの時間(日付)に移動するよ」と言いながら、マグネットを動かすことで、「スケジュール変更」という曖昧な概念を、目で見て理解できるようになります。
4.スケジュール変更は、繰り返し確認する
スケジュールが変更になったら、発達障害の子どもには、何度も確認するようにしましょう。
変更になったことがうまく理解できていない、忘れてしまっている可能性もあるからです。
「○日はこうなったんだよね?」
「3日後は、○○をするんだよね?」
「明日は、○○に変更になったんだよね?」
といったように、繰り返し確認することで、発達障害の子どもにもスケジュール変更が伝わるようになります。
まとめ
ということで、今回のブログでは、スケジュール変更を伝える方法を4つ紹介しました。
スケジュール変更を伝える時には、ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。
では、今回のブログは、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。