発達障がい支援センター
小蔦美奈子(コツタミナコ)です。
発達障害のあなたは、
ケーキは好きでしょうか?
発達障害のあなたは、
ショーケースに綺麗に並んでいる
美味しそうなケーキを選ぶ時には
どこを見て判断していますか?
・大きさ
・値段
・ホイップかカスタードか
・フルーツの大きさ
・色どり
・好奇心
あなた好みの、
様々な視点で無意識に選んではいないでしょうか?
他の視点も考えられますね。
それは、1つのケーキがそのショーケースに並ばれるまでの
ながい、長い道のりを想像したことはあるでしょうか?
ケーキができるまでに様々な人たちが
一生懸命に命のバトンをつないできてくれているのです。
なぜなら、人は、他の動物とおなじように
食べることで人間という身体が成長することができるからです。
小麦を丹精込めて作る人たち
鶏を大切に育て、卵を大切に扱う人たち
出荷するための袋やパッケージを作る人たち
袋づめにする人たち
出荷をするためにトラックで運ぶ人たち
注文に応じて手配をする人たち
ケーキ屋さんでケーキを作る人たち
ケーキを綺麗に並べてお客さまを待つ人たち
ケーキを作るための道具も、オーブンも、冷蔵庫も
全て同じ空の下で誰かが手にかけて作ってくれたことで
今、発達障害のあなたの目の前にケーキとして
あなたに食べられることが幸せであることを
その1つのケーキに携わっている人たちの思いが込められているのです。
想像してみてください。
発達障害のあなたの目の前にあるケーキが作られるまでの道のりの中で
一生懸命働いている人たちの姿は、表情は発達障害のあなたにとって
どんな風に映っているのでしょうか?
楽しそうに映っていますか?
辛そうに映っていますか?
発達障害のあなたが思うイメージは、
あなた自身が働いている時のイメージと同じなのですよ。
発達障害のあなたは、
仕事は辛いものだと思いますか?
それとも楽しいものだと思いますか?
発達障害のあなたが想像している通りの仕事は
必ずあるのです。
なぜならこの世の中には日本だけでも1万7000ほどの職種があるのですから。
職種が違えば、
面接で発達障害のあなたを見る視点も変わってきます。
それはまるで、ショーケースの中に並べてある
色々な種類のケーキのように…
この世界中の誰もが
発達することには終わりはないのです。
発達の途中で障害が見つかったとしても、
それは発達障害のあなたのユニークな一面に過ぎないのですよ。
つまり、発達障害でも定型発達でも
「障害」があるものなのです。
大切なのは、
「障害」があっても前に進んでいくか、
諦めて何もしないかの違いで、
人生は辛くもなり、楽しくもなるものなのです。
ですので発達障害のあなたのこれからの人生は、
「発達」することと「障害」があることは
別々に考えて生きていきましょうね。