発達障がい支援センター
小蔦美奈子(こつたみなこ)です。
9月に入り、だいぶ涼しくなりましたね。
私の住む神奈川県は、
エアコンをつけなくても
快適に過ごせる日が多くなりました。
今朝はこのブログを書きながら
クシャミを連発してしまい、
うっかり夏服でいることに気がつき慌てて着替えました。
発達障害のあなたが住む街は晴れていますか?
今日は天気がいいからと、
うっかり半袖だけを着ていくと
冷たい風にさらされて風邪をひくこともありますので、
出かける時には天気予報をチェックしたり
羽織りものを持っていきましょうね。
発達障害のあなたは、
秋の洋服というと、どんなデザインの洋服をイメージしますか?
トレンチコート
ダウンベスト
ブルゾン
ジャケット
ニットカーディガン
本当にさまざまな洋服があり、
色や柄など組み合わせると
買うことにもコーディネートすることにも一苦労するのではないのでしょうか?
発達障害のあなたは、
洋服選びは楽しいと思うでしょうか?
少し面倒だと思うでしょうか?
実は、発達障害のあなたが洋服選びをするときの感情によって
あなたの「観念」が判断していることをご存知ですか?
「観念」とは、主観的な価値観、思い込み、マイルールなどというのですが、
発達障害のあなたが持っている「観念」によって人生を創っていると言っても
過言ではないのです。
わかりやすいように、洋服選びのときの
発達障害のあなたの「観念」を見つけてみましょう。
まずは発達障害のあなたのクローゼットを
のぞいてみてください。
その洋服を着ているあなたを想像してみたとき
発達障害のあなたがどんな感情になるでしょうか?
まずはその洋服を買ったときのエピソードを思い出してみましょう
去年流行っていたトレンチコート
サイズ感がピッタリな5年もののブラウス
販売員に褒められて買ったブルゾン
友人とお揃いのトレーナー
セールで買った一度も袖を通していないセーター
そのどれもが、あなたが選んで購入したはずなのに
洋服によってはもう何も感じない、
今年は着ないだろうと思う洋服があるのではないのでしょうか?
その洋服はまさに「他人軸」の洋服なのですよ。
他人軸の観念を持ってしまうと
例えばこんな思考になってしまうのです
流行に乗り遅れたくないと思って買ってしまったトレンチコート
本当は欲しくなかったのにこれを着ないと周りからダサいと
思われたくなかったために買ったのだけれど、
本当はトレンチコートよりもマウンテンパーカの方が欲しかったなぁ
販売員にお似合いですよと褒められて買ってしまったブルゾン
少し高い買い物だったけれど褒められて気分がよくなってつい、
買ってしまった…
今年また着ようと鏡の前に立って着てみたけれど、全然似合うと思わない。
なぜならそれは私が似合うと思ったのではなくて、
店員さんが似合うと思った洋服だから
なんだか着せられてる気分で落ち着かないなぁ
セールで買った一度も着ていないセーター
そこのブランドが好きなのでたまたま寄ってみたら70%OFFになっていて
定価なら買っていないデザインのセーターだけれど、
つい見栄で買ってしまったセーター。
いつか着るだろうと思ったけれど結局着ることもなく一年が過ぎてしまったなぁ
などと、「他人軸」で選んだ洋服はあなたのコーディネートを
楽しませてくれるどころか、なんだか苦しくなってきますよね。
その上、あなたが働いて稼いだお金で他人軸の洋服を買ってしまったことに
後悔しないでしょうか?
他人軸の洋服は選ぶ時間もお金も失ってしまい、
あなたらしさを見失ってしまうのですよ。
また、この洋服は持っていないからという理由で選んでも
あなたらしさが失われてしまいます。
なぜならそれは、いろいろな洋服を持っているという
好かれたい、認められたいという他人軸欲求があることで
それは本当のあなたではなくなってしまうのです。
発達障害のあなたがもし、
洋服選びが面倒だと思っているのでしたら、
洋服の数が多すぎるのかもしれませんね。
また、発達障害の特徴として、
衝動的に後先考えずに物を買ってしまうという傾向がある方もいます。
それではどうしたらいいのでしょうか?
まずは発達障害のあなたが
第一印象でこの洋服が好き!と思った時に想像してみるのです。
発達障害のあなたがその洋服を着ているシーンを想像して、
周りに誰かあなたを褒める人が出てきたら他人軸欲求の洋服になります。
なぜなら好かれたい、認められたいという思いがあるのです。
また、この洋服を着たら自信がつくと思った洋服も他人軸の洋服になります。
なぜなら自信は外から得られるのではなく、
発達障害のあなたの内側から得られるものだからです。
最後に、ゆっくりと深呼吸をして心を静かに保ってみてください。
そして自分の内側に聴いてみるのです。
「私は本当にこの洋服が欲しいのですか?」
そしてもし、その洋服を着ている自分が好きだと思う時間が3日
続いたとしたらそれは間違いなく、あなたの本心で選んだ洋服になるのです。
「三日坊主」という言葉がありますね。
三日坊主は決して悪い印象の言葉ではないのですよ。
発達障害のあなたの観念で選んだ洋服こそが、
あなたらしさを表現する洋服なのですよ。
最後に、発達障害のあなたに質問です。
発達障害のあなたの人生は、
他人軸の観念で創られた人生ですか?
それとも、
あなたらしさで選んだ観念で創られた人生ですか?