こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
緊急事態宣言の地域が拡大になり、今、新型コロナウイルスの感染が拡大していますね。
そんな中、発達障害の方は、どうしても体調不良を伝えるのが苦手な傾向にあります。
自分の体調不良に気付かない
自分の体調をうまく言葉で表現できない
といったことがあり、体調不良を伝えるということが苦手なのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
今回は、発達障害の子どもに体調不良の伝え方を教える方法を3つ、お伝えします。
1、数値化・わかりやすい表現で体調を把握するようにする
体調不良を伝える時に一般的に使われる表現は、発達障害の方にとって理解しづらいことがあります。
熱があるの?めまいがするの?などと聞いても、「熱がある」「めまいがする」といった言葉の概念がよくわからないことがあるのです。
ですので、数値化したり、わかりやすい擬音語を使ったりすることで、体調を把握しやすくします。
例えば、
体温計で熱を測り、37.5度以上だったら、お熱があるんだよ。
うんちが3日以上出ていなかったら、便秘だね。
頭がグルグルする感じなのが、めまいだよ。
胸がヒューヒュー鳴るのは、喘息だね。
といった伝え方をするのです。
このような表現でチェックリストを作っておくのも良いですね。
それを毎朝チェックすることで、自分の体調というのを把握できるようになります。
2、日ごろから、身体の部位や不調の伝え方を教えておく
「お腹」・「胸」・「頭」といった身体の部位
「痛い」・「寒い」・「熱い」・「気持ちが悪い」といった不調の伝え方
これらを教えておくことで、体調不良になった時に伝えやすくなります。
例えば、発達障害の子どもが指を切った時に、「指を切ったんだね。痛いね!」と伝えることで、発達障害の子どもは、今の自分の状態を把握しやすくなります。
大人が見本を見せるのも良いでしょう。
例えば、お腹が痛くて…と言いながらお腹を抑えると、「ここがお腹なんだ」「これがお腹が痛いということなのか」「お腹が痛いときはこうやって表現するのか」という理解につながります。
3、発達障害の子どもの不調を聴く心を持つ
もう一つは、前提の話になるのですが、発達障害の子どもが不調を伝えてきた時に、聴く耳を持つことが大切です。
例えば、感覚過敏を持つ子どもは、一般の人が何ともないことでも、不調を感じることがあります。
それを表現した時に、周りの大人に、「またそんなこと言って!」「わがまま言わないの!」などと言われたら、発達障害の子どもはどう思うでしょうか?
体調不良を伝えることをやめてしまうかもしれませんね。
ですので、発達障害の子どもが体調のことを表現したら、それがどんな表現であっても耳を傾けるようにしましょう。
自分の言葉を受け止めてもらえることで、また子どもは表現しようという気持ちになれるのです。
今日は、発達障害の子どもに体調不良の伝え方を教える方法ということで3つお伝えしました。
最後の1つは聴く方法でしたが、とても大切なことなので、ぜひ3つとも実践してみてくださいね💡
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ということで、今日のブログは、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。