こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
人間誰しも、感情のコントロールって難しいですよね。
イラッと来た時につい、声を荒げたり、物に当たったりしてしまう方もいらっしゃると思います。
発達障害のある方は、特に、感情のコントロールが難しい傾向があります。
脳の発達が特殊であることから、理性的に考えることが難しかったり、また極端な思考になりやすかったりするからです。
そこで今回は、すぐにできる感情のコントロール方法についてお伝えできればと思います。
あまりおすすめでない、感情のコントロール方法
あなたは、感情が起きた時に、どのようにコントロールしていますか?
誰かに愚痴る
一人になる
音楽を聴く
身体を動かす
自分を傷つける
などなど、色々な方法があるかもしれませんね。
これらの方法は、決して悪い方法ではありません。
一人にさせたり身体を動かしたりというのは、発達障害の方によくおこなう方法でもありますし、あなたが、感情をコントロールするために今まで身につけてきた方法に良い悪いはありませんからね。
ただ、
道具や場所、人が必要になる方法は、いざという時におこなえない可能性があります。
(例:一人になれない場所では、「一人になる」という方法はできない。)
自分や他の人を傷つけることになる方法は、大切な誰か、そして大切なあなた自身を壊してしまうことにつながりますし、長くその方法を続けることはできません。
こういったことを考えると、いつでもどこでもどんな状態でもおこなえて、自分や誰かを傷つけない方法で、感情をコントロールするのがおすすめなのです。
すぐにできる感情のコントロール方法
では、いつでもどこでもどんな時でもおこなえて、自分や誰かを傷つけずに感情をコントロールする方法にはどんなものがあるでしょうか?
私がおすすめするのは、「数を数えること」です。
頭の中で、「1、2、3、4、5…」と数を数えていくのです。
えっ!?そんなことで?と思うかもしれませんね。
ただ、私たちは、思考で感情を増幅させていることが意外と多いのです。
あいつがあんなこと言ったから…
あの人があんな態度だったから…全くひどい…
といったことを長い時間考えて、ますますイライラなどの感情を大きくしています。
ですから、数を数えることに思考を集中させることによって、感情が増幅するのを抑えることができるのです。
そして、道具がなくても場所がなくても、一人でおこなえる方法で、自分や誰かを傷つけることもありません。
ということで、数を数えるという方法は、簡単で、とても良い方法なのです。
感情のコントロールが必要でなくなる方法
数を数えるという方法は、いつでもどこでも手軽にできるので、ぜひやってみてもらえればと思います。
ただ、根本解決という意味では、もっとおすすめの方法もあります。
それは、感情が起こる原因を知り、そこを変えていくことです。
感情が起こる原因を変えると、嫌な感情が起きなくなるので、コントロールする必要すらなくなるのです。
感情が起こる根本原因を変えていく方法、それは、観念修正療法です。
観念とは、主観的な価値観・捉え方のことなのですが、観念が、感情が起こる原因であり、そこを修正していく療法です。
詳しいやり方などを今ここで書くと長くなってしまうので、書けませんが、もし宜しければ、「発達障がい克服!無料メルマガ」を読んでみてくださいね!
少し知識が必要なので、すぐにできる方法ではないのですが、やり方をマスターしてしまえば、自分でやっていくこともできる療法です。
ということで、まとめると、
感情のコントロール方法は、いつでもどこでもどんな状態でもおこなえて、自分や誰かを傷つけない方法がおすすめ。
その一つとして、「数を数える」という方法がある。
根本解決するには、感情の原因を変えていく、「観念修正療法」がおすすめ。
というお話でした。
発達障害の方の感情のコントロール方法として、少しでも参考になれば幸いです。
では、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。