こんにちは。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。
本日は、仕事を探す上で必要な検査についてお話します。
自分の得意、不得意、好き、嫌いがはっきりしている人は、それを基準に仕事探しをするとよいでしょう。
でも、働いたことがなく、得意、不得意もわからず、好き嫌いもあまりないという方もいるでしょう。
発達障害の方は自分を客観的にみることが苦手なことが多く、長所や短所に気づきにくい特徴があります。
そのため、自分の特性を把握するための検査が必要になってきます。
では、どのような検査が必要なのでしょうか。
知能検査(WAISⅢなど)と職業適性検査(GATB検査など)です。
WAISⅢは16歳から受けられる知能検査で、知能指数(IQ)を測定するものですが、何が得意で、何が不得意なのかがよくわかるので、どのような職種や職業を選んだらよいのかがわかる重要な検査となります。
GATBは時間制限法による最大能力検査で、今まで気づかなかった自分の能力面の特徴や適性職業を知ることができます。また、就きたい仕事に対して身に付けるべき必要な知識や能力が分かります。
この2つの検査をしておけば、自分がどのような職業に適性があるのかわかるため、仕事探しに役立つでしょう。
WAISⅢは病院やクリニックで受けることができますが、数か月待ちのところも多いようです。病院やクリニックを選ぶときは、口頭でしか結果を言ってくれないところではなく、報告書で返してくれるところを選びましょう。検査結果を口頭でしか言ってくれないと、そのときに結果や特徴を聞いてもすぐに忘れてしまったり、理解できなかったりします。報告書があれば、後で見直すことができますし、自分で情報を調べることができます。
金額は病院なら保険が聞きますので5,000円程度でしょうが、クリニックでは自費診療となり2~3万円くらいが多いでしょう。
報告書は別料金というところが多いです。
GATB検査は、ハローワークや若者サポートステーションなどで受けることができます。料金は無料です。
WAISⅢやGATB検査は、当発達障がい支援センターでも実施していますので、近所の病院やクリニックで数か月待ちの時はご利用ください。
適職を探すためには、知能検査や職業適性検査を受けた方が得意不得意がわかるので失敗する可能性が低いので、検査を受けてから仕事を探すことをおすすめします。