発達障がい支援センター
真鍋良得です。
自分のことを理解してもらうためには、相手のことも理解してあげる必要があります。
発達障害のことが広く知られるようになってきて、発達障害のことを理解している人が増えてきましたが、発達障害の事をよく知らない人はまだまだたくさんいます。
自分に発達障害があるとか、子供が発達障害だとか、直接身近に関わることがなければ知る機会は限られているので無理もありません。
そのため、発達障害がある人が、苦手なことやできないことあって困っていても周りの人からなかなか理解してもらえないということがあります。
発達障害がある人からすれば、周りの人に理解してほしいと思い、理解してもらえないことを悲しんだり不満に思うこともあるでしょう。
しかし、周りの人が発達障害がある人のことを理解することが簡単ではないのと同じように、発達障害がある人も周りの人のことを理解できていないということがあります。
理解と言うのは一方的なものではなく、お互いが理解し合うことが大切です。
相手が得意なことが自分は苦手ということもあれば、自分が得意なことが相手は苦手ということもあります。
違いがあるということは、お互いが助け合えるということでもあります。
発達障害があるから、空気が読めない人だから、自分はこうだから周りの人のことを理解することができない、という風にあきらめず、周りの人のことを理解しようとする努力は必要です。
たとえば、傾聴のしかたや共感のしかたを学んで話しを聞くことにより、日頃から相手との信頼関係を築いておくことで、何か問題が起きた時にも助けてもらえるようになることがあります。
自分の事を理解してもらうより先に相手のことを理解しようとし、自分のことを理解できない相手の気持ちを理解することで、自分のこともわかってもらえるようになっていきます。