発達障がい支援センター
真鍋良得です
親がわが子を他の子と比べてできないところがあると、それがダメなことなんだと思い、なんとかできるようにさせようと頑張ることで、かえって子供が自信をなくし、本来できることまでできなくなるということがあります。
これまでの日本の学校教育ではこの年齢ではこれができるようにならなければいけないといった基準に基づいてそれを達成させようとしてきました。
発達障害がある子供は、その基準に達することができないことが多く、それをクリアできなければ子供の将来にも影響すると考えている親は、他の子はできているのになんでうちの子はできないのだろう、他の子ができているのだから頑張らせればできるようになるはずだと考えます。
他の子のペースに合わせることができなかったり、じっと座っていることが苦痛だったりする子供は、「集団行動ができない子」とみられがちです。
子供にすれば、ちゃんと教室で授業を受けているし行事にも参加している、他の子にも気を使ってみんなと一緒に何かをしている、それなのに「集団行動ができない」と言われて他の子と同じ動きをすることを求められてもどうしてもできないということがあります。
わが子を他の子供と比べて同じようにできるようにがんばらせることに熱心な親は、わが子が「できない」ことがたくさん目につきます。
発達障害がある子供でも「できない」ことよりも「できる」ことの方が圧倒的に多いのです。
わが子の「できる」ことを紙に書き出してみてください。
そうするとできることがたくさんあることに気づくでしょう。
子供自身が自分のすばらしさや可能性に気づくことができるよう、好きなことを自由にさせてあげたいです。