こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、
・普通の会話はできるけど、興味のない雑談が苦手で困ってしまう
・聞きながら考えることが苦手で、会議が苦痛
・初めての仕事や全体がわかりづらい仕事をやるときイメージしにくくて緊張する
・興味の合う友だちがなかなかいなくて寂しい思いをしている
・マルチタスクが苦手
といった困りごとを抱えていませんか?
それはもしかしたら、発達障害のグレーゾーンかもしれません。
上記のような困りごとをかかえている方が、自分は発達障害ではないかと思い、思い切って病院を受診しても、発達障害の診断がつかずに発達障害の傾向があるといわれることがあります。発達障害の傾向があるということは、発達障害とは言えないが健常でもない、その中間ということです。この中間のゾーンをグレーゾーンといいます。また、このゾーンにいる人をグレーゾーンということもあります。
また、グレーゾーンには環境への適応がいいとき悪いときの両方がある人という意味もあります。ときには発達障害ときには健常である人です。
グレーゾーンだと、こんなことに困っています。
・常に気を張ってがんばれば、なんとか仕事ができるので、常に全力で仕事をして、疲れ果ててしまう
・普通の会話はできるけど、雑談で芸能人や恋愛など興味のない話題になると困ってしまう
・コミュニケーションは取れるけど、人間関係を続けることが難しいため孤独感を感じてしまう
・自分ができないことを平然とやっている人を見ると、自分のできないことにばかり注目してしまい、自己否定してしまう
・失敗するだろう、怒られるだろうと、不安感が強く委縮しがち
・発達障害に対して正しく理解している人はまだ多いとは言えず、グレーゾーンについてはもっと知られていないので、発達障害そのものへの理解がないと、さらに誤解を重ねることになる
発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達に関わる偏りがあって、環境に適応できないため、困難が生じている人たちです。
あきらかな発達障害の場合、あらゆる環境に不適応を起こすので、幼少期にわかることが多いです。
グレーゾーンの場合、大学進学や就労の際に適応障害を発症し、自分は発達障害ではないかと受診します。そのため、グレーゾーンは大人になってからわかることが多いのです。
発達障害を一次障害として、二次的に発症する精神疾患(うつ病・不安症など)のことを二次障害と言いますが、グレーゾーンでも二次障害を発症することがあります。
あなたは、自分のことを発達障害かもしれないと思ったことはありませんか?
あなたは、発達障害やグレーゾーンの特性で辛い思いをしていませんか?
発達障害もグレーゾーンも、大切なことは特性をきちんと知り、困りごとが起きないような対処をしていくことです。
本を読んだりネットで探したりした方法などで事足りることも十分あります。
自分ではどうしようもできない、と思ったら、発達障害専門のカウンセラーなど専門家に相談することもいいでしょう。
あきらめないでください。
あきらめなければ発達障害やグレーゾーンを克服する道は必ず見つかりますよ。