こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
もしかして…発達障害かな?と思った時に、最初にすることの一つに、発達障害の検査があります。
知能検査と言われるものですね。
今、このページを見ているあなたも、検査について考えたことがあるかもしれませんね。
この知能検査を受けることで、発達障害の傾向があるか?、そして、自分の得意不得意を把握し、生活や学習に役立てることができます。
子どもだと、WISCやK-ABC II、田中ビネー知能検査などがあります。
大人だと、WAIS、田中ビネー知能検査などがあります。
そして、これらの検査を受けようと思った時に、病院に行こうとする方が多いです。
検査を受けるなら病院というイメージがありますものね。
ただ、病院で検査を受けるなら、知っておきたいのが、病院で発達障害の検査を受けることのメリットとデメリットです。
今回は、病院で発達障害の検査を受けるメリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。
病院で発達障害の検査を受けるメリット
病院で発達障害の検査を受けるメリットは、診断がもらえ、支援が受けられるということです。
発達障害という診断は、お医者さんにしか出せません。
ですので、
・療育手帳や障害者手帳を取得したい
他にも、それによって、
・特別支援学校に行ったり、障害者雇用で働いたりしたい
といった場合は、病院で発達障害の検査を受けることはメリットになります。
病院で発達障害の検査を受けるデメリット
一方、病院で発達障害の検査を受けるデメリットは、一生、診断がつきまとうということです。
支援が受けられるなら、診断はあった方がいいんじゃないの?と思いますよね。
ただ、発達障害という診断を受けたなら、結婚や就職の時に言わなくてはいけません。
発達障害を隠して、結婚や就職をし、後からそれが発覚した場合、罰せられる可能性もあるのです。
ですので、グレーゾーンと呼ばれる方や、支援はそこまで必要ではないけれど、得意・不得意を把握しておきたい方は、注意が必要です。
また、何か資格を取るときや施設を利用するときの同意書に、「発達障害や学習障害の診断を受けていない」というチェックが必要なケースもあります。
お医者さんによって、発達障害という診断をする基準は様々です。
なので、もし、検査の結果で診断がついた場合は、上記のようなことが起こりうるというのはデメリットとも言えますよね。
私も、病院で発達障害の検査を受けた一人です
実は、私も、病院で発達障害の検査を受けました。
当時は、よくわからず、検査は病院で受けるものだと思っていたのです。
私の場合、全体のIQは平均ほどで、注意が必要な数値ではありませんでした。
ただ、項目ごとに凸凹があったので、発達障害という診断になりました。
なので、私は、結婚の時や就職の時は、発達障害であることを言わなければいけないのですね。
また、私の場合、障害者手帳を取得したことがなく、発達障害という診断だけが今も残っている状態です。
病院で発達障害の検査を受ける上で、大切なことは
大切なことは、病院で検査を受けなさい!・病院で検査を受けるな!といった二極的なことではなく、こういったことを知った上で、よく考えることです。
診断を受けることで、支援を受けられるメリットの方が大きいのであれば、病院で受けた方がいいですし、
逆に、得意不得意がわかって困りごとが解決すればいいから、診断はいらないと思った時は、病院ではない支援機関やカウンセリングルームで受ける方がおすすめです。
ちなみに、当センター(発達障がい支援センター)でも、K-ABC II、WAISを取り扱っております。
あなた自身だったら、うちの子どもだったら、、、よく考えて、その人にとって、最善の決断をすることが大切なのですね。
ということで、今回は、病院で発達障害の検査を受けるメリットとデメリットについてお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。