こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、
・やろうと思っているのに、途中で何か別のことに気を取られてしまうことはありませんか?
・やればすぐできるはずと思って、先延ばしにして、とりかかってみたら予想外に時間がかかり、結局間に合わなかった、という経験はありませんか?
・結局最後は徹夜になってしまい、次の日は何もできなくて一日無駄にしてしまう、ということはありませんか?
発達障害・ADHD(注意欠如多動性障害)・ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性で、スケジュール管理が苦手ということがあります。
どうしてスケジュール管理が苦手なのでしょうか?
ASDの方は気持ちの切り替えが苦手という特性のため、計画通りに行動するのが難しいと言われています。ADHDの方は気が散りやすく、予定を覚えていてもつい目の前のやりたいことを最優先にしてしまうこともあります。時間の感覚が弱く、時間の見積りや逆算がうまくできないため、時間の管理ができないことがスケジュール管理が苦手な理由としてあげられます。
発達障害やその傾向がみられるためにスケジュール管理が苦手だなと思ったら、対策をしてみて下さい。
スケジュール管理には手帳を使う方もいればGoogleカレンダーなどのアプリを使う方もいますね。
本やネットの情報を読んだりして、その通りやってもうまくいかないこともよくあります。発達障害の特性も置かれた状況も好みも違ってきます。自分に合った方法にアレンジしていくことがどうしても必要ですね。
スケジュールの作り方の例
①やることを書き出す
思いつくことをランダムに
付箋を使ってもいい
②順番を決めて書き直す
③作業時間を見積もる
それぞれの作業にどのくらいの日数がかかるかを見積もる。想像した通りに進まないこともあるので余裕をもたせるように意識しましょう。急な予定が入ったり体調をくずしてしまったりと予定外のことが起こることも見込んで通常の締め切りより早めに設定した『マイ締め切り』を設定するとよいでしょう。発達障害の特性で疲れやすいということもあるので、休息時間もきちんと確保することが大切です。
発達障害やその傾向でスケジュール管理がうまくいかないことがあったとしても、大切なのは自分を責めないことす。自分を責め続けてしまった結果、うつ病などの二次障害を発症してしまうこともあるので注意が必要です。
できない自分はダメだ、などと自分の人格を責めるのはやめましょう。5分くらいの短い時間なら反省するのはOK。発達障害の特性でエネルギー配分が苦手なこともありますね。どうしたらできるようになるかを考えることにエネルギーを使いましょう。
自分だけでどうにもならない時は、発達障害専門のカウンセラーなど専門家に相談してみましょう。