発達障がい支援センター
真鍋良得です。
発達障害がある子供がずっと話しかけてきて、いつまででも話を続けているので、親が家事や自分のことがなかなかできないということがあります。
一日中でもずっと話に付き合ってあげることができればいいのですが、親も忙しい時はそうもいかず、ついイライラしてしまうということもあります。
子供がずっと話しかけてくるということは、親がそれだけ話を聞いてあげられているということなので、そのことはとってもいいことなのです。
話を聞いてくれない相手に対しては、ずっと話を続けるということはありません。
子供が親に向かってずっとしゃべりつづけることに困るときは、ちゃんと話を聞いてあげられてるんだ、いいコミュニケーションが取れているんだと思っていいでしょう。
あまり時間がない時は、20分だけ話を聞く、30分だけ話を聞くという風に話を聞く時間を決めてしまって子供に「今は30分だけ話を聞いてあげる」と伝えて話を聞くという方法もあります。
時間を決めていれば、聞くことに集中しやすくなりますし、話の途中でも終わらせやすくなります。
話を聞く時には子供の話を否定せず、穏やかな表情で落ち着いて聞いてあげることも大切です。
四六時中べたべたくっついてこられて、ずっと話しかけられているという状況だと、イライラすることもあるでしょうが、「イライラしてしまった」「ちゃんと話を聞いてあげられなかった」と自分を責めないようにすることが大事です。
親が自分を責めると、子供は自分が親を嫌な気持ちにさせたと思って子供自身も自分を責めるようになることがあります。
落ち着いて聞けるときだけちゃんと聞いてあげられていれば、それだけでも十分です。
「なんとかしてしゃべり続けるのをやめさせる方法はないものか」と考えて、しゃべるのを無理にやめさせようとするのは逆効果です。
しゃべらさないように何とかしようとすればするほどしゃべりたくなるものです。
子供の話をたくさん聞いてあげられるのは今だけです。
「この子はおしゃべりが大好きな子なんだ」と受け入れて、なるべく自分が我慢したり苦しくなったりしない方法で付き合っていきましょう。