こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
発達障害やグレーゾーンの子どもを育てている、子育て中の親のあなたは、
お子さんが
自分は価値がない
自分は生きてる意味がない
自分はいなくていい人間だ
と思っているように感じることはないでしょうか。
たとえば、
クラスの中で自分だけができないことがあって
『これくらいのこと、みんなが簡単にできていることはできないといけないのに、できない自分は劣っているんだ』
と感じているようだ
クラスメイトに悪口を言われてしまい
『こんな悪口を言われてしまう自分なんてダメな人間なんだ』
と落ち込んでしまっている
などということはないでしょうか?
そんなときは、まずお子さんの話を聴いてあげてくださいね。
親が『それくらいのこと、気にしない気にしない』などと軽く受け流してしまっていたけど、
実は真剣に悩んでいたということがあるのです。
親に話してくれたということは、
それだけ悩んでいたと捉えるといいと思います。
発達障害がある場合など、
うまく説明できなかったり、
すぐに言葉にならなくて、時間が経ってから話してくれたとうこともあるのです。
落ち込んでいるときは、大人でも話を聴いてもらえたり、気持ちをわかってもらえたりするとほっとすることがありますよね。
お子さんも、思っていることを口にするだけで、自分の気持ちが整理されて元気を取り戻すことができることもあるでしょう。
できれば子ども同士で解決できるようだといいですね。
『そういうことを言われたら傷つくから言わないで』
と、相手に気持ちを伝えられるといいですね。
お父さんやお母さんの子どもの時の経験を話してあげれば、
誰でもそういうことはあるんだな、と子どもは思えるかもしれません。
一緒に遊んでホッと息抜きできる環境があっとり、リフレッシュしたりするのも大切なことですね。
担任の先生などに相談する必要があることもあるでしょう。
そのときは子どもに話していいかは、確認しましょう。
どんなことがあっても、親は子どもの味方だよ、ということを伝えてあげてくださいね。
そして、お子さんと悪口を言われたときの考え方についてもお話しできるといいですね。
本当に、みんなと同じことをできるようにならなければいけないのでしょうか?
本当にできない自分は劣っているのでしょうか?
そして、
その悪口は本当に受け入れる必要があるのでしょうか?
たとえば、
「友だちにバカと言われたことが気になるんだね。あなたは自分のことをバカだと思うの?」
と聞いてみて、
「思わないんだったら、気にする必要はないよね」
というように、子どもと丁寧に話し合いながら伝えてみてくださいね。
悪口をいうことはもちろん悪いことです。
ただ、どうしても学校などに行っているときに、悪口を言った言われたということは起こります。
大人でもありますから。
同じ言葉を言われても傷つく人もいれば傷つかない人もいますね。
悪口を言った人も、傷つけるつもりで言ったわけではないということもあるでしょう。
傷ついてしまうお子さんの中には傷ついてしまうものごとのとらえ方があるという一面もあるのです。
その一人一人ちがうものごとのとらえ方を『観念』と言います。
傷つくということは、
・自分に自信がない
・自分を好きではない
・自分は劣っている
といった価値観・観念を持っているので、周りの評価を気にするのです。
つまり、
悪口を言われた ⇒ 自分に自信がないから周りの人に認められることで補おうとしているので、周りの人が言うことがことが気になってしまう ⇒ 悪口を気にする
というわけです。
親も子ども時代を振り返れば、悪口を言ったり言われたりという経験は多かれ少なかれあったのではないでしょうか。
あなたは価値のある人間なのだから、
たとえ悪口を言われるということがあっても、
あなたの価値は変わらないし、
お父さんもお母さんもあなたのことを愛しているよ
ということが伝わるように話してくださいね。
悪口にとらわれないでください。
自分の価値は自分で決めるものです。
悪口など、誰かに言われたことの価値基準で決まるものではないのです。
子どもが他者の価値観で生きていくのではなく、
自分を幸せにする価値観で生きていけますように、
自分軸で生きていけますように、
応援しています。