心理カウンセラーのブログ

発達障害 一般職業適性検査(GATB)を活かすための注意点

更新日:

こんにちは。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。

先日、一般職業適性検査(GATB)の説明をしました。

GATBは職業に必要な基本的な能力の水準を正確に測定することができる数少ない検査ですが、本検査の結果がある職業の基準点を満たしていたからといって、成功を確約するものではないし、満たしていなかったからといって、失敗を確約するものではありません。

その能力の基準点以上があれば適性を満たしていると結果が出るだけの検査なのです。

その適性職業群の判定基準となっている基本的な能力の点数を見て、どの能力も基準点よりかなり点数が上である場合は、成功する確率も高いでしょう。

ギリギリ基準を満たしている場合、仕事を他人と同様にこなせる能力があるということなのです。

逆に基準を満たしていなかったとしても、ぎりぎり点数が足りなかっただけかもしれませんので、そのような場合、他人と同様にこなせるでしょう。

仕事ができず、上司にいつも怒られて辞めたとしましょう。GATB検査を受けた結果、その辞めた仕事の適性があると判定される場合があります。

なぜかというと、その職業群に適性があっても、発達障害の特性で例えば、口頭指示が苦手であった場合、口頭で指示する職場では、仕事ができない人になってしまいます。

ですので、発達障害の疑いがある場合はGATB検査だけを受けるのではなく、WAISⅢなどの発達検査を受けた上で、受ける必要がありますので、注意してください。

 
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