こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
発達障害の方の中には、やることが増えるとパニックになる、やろうとしていたことを忘れて、違うことに集中する、といった特性を持つ方もいます。
また、HSPの方の中には、視覚情報が多かったり、活動が多かったりすると、疲れを感じやすい方も居ます。
このような困りごとを解決するのに良い方法を一つ、今回は紹介したいと思います。
たった1本の線がパニックを防ぐ
これは、私の例なのですが、私自身、心理検査をおこなうと発達障害とHSPの傾向があります。
特にタスク管理が苦手で、エクセルを使って今は管理をしています。
やることはとりあえず、エクセルにメモし、そこからその日にできることをやっていたのですが、どうも最近、タスクのリストを見ると、ズーンと気持ちが落ち込んだり、焦ったりする機会が増えてきました。
やること、まだこんなにあるじゃん…
やるのは楽しいのだけど、増えてくると、疲れるな…
タスクの山を見る度に、こんな気持ちになっていったのですね。
優先順位をつけて、なるべくタスクを減らすことはしていたのですが、どうしても、ズーンという気持ちが収まりませんでした。
幸いにも、私は心理カウンセラーであり、発達障害の方がどんなところに困りやすいか?を把握しているので、自分に対しても支援をおこなうことができます。
今回の場合、今日やること・今に集中することができていないことに気付いたのです。
そこで私は、視覚的にそれを明確にするために、今日やることと、明日以降にやることの間に、一本の線を引くことにしました。
すると、これが、効果絶大!!
線より上だけを見るようになり、今日やることに集中できるようになったのです。
そして、前日には、明日やりたいこと・やることを線より上に切り取り&貼り付けをすれば、明日のスケジュールもあっという間に完成します。
先のことを考えすぎて焦ることも減っていきました。
一般の方から見れば、たった1本線を引いただけなのに?と思うかもしれませんね。
ただ、先のことや空間を想像することが苦手な傾向にある発達障害の方にとっては、視覚的に区切りができるというのは、すごく助かる支援なのです。
例えば、物の整理整頓が苦手な子には、線を引いて、ここからこっちは、この文房具を入れようね!などと区切りをつけることで、整理しやすくなることがあります。
他にも、風景構成法などのアートセラピーをおこなう時も、紙の中に一つの枠を描き、その中に絵を描いてもらうことで、無意識に「この枠の中は安全だから自分の内面を表現してもいいんだ」という気持ちにさせてくれる効果もあります。
このように、1本の線を入れる・1つの枠をつけるといった対応が、困りごとの解決につながることがあるのです。
あなたはどうでしょうか?
発達障害やHSPの子どもが、色々なことが目に入り、大変そうにしていることはありませんか?
発達障害やHSPである自分自身が、色々なことに考えを巡らせて、疲れてしまうことはありませんか?
今回は、その支援の方法として、視覚的に区切りをつけるための線を引くということを紹介しました。
もし宜しければ、参考にしてみてくださいね。
また、発達障がい支援センターでは、発達障害の困りごとを解決するための方法を、「発達障がい克服!無料メルマガ」にて配信しています。
ずっと無料で読めますので、発達障害の困りごとを解決したい方はぜひ読んでみてくださいね。
では、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。