発達障がい支援センター
真鍋良得です。
「友達ができない」
「人見知りが激しい」
「いつも一人で遊んでいる」
「集団行動ができない」
これらは発達障害がある子供に見られやすい傾向だと言われることがあります。
親が子供のこういった面を心配して、「もっと友達ができるようになってほしい」「みんなと同じように行動してほしい」「ちゃんと明るくあいさつできる子になってほしい」と友達の家に連れて行ったり、スポーツをさせたり、塾に通わせたり、子供のためを思ってあれこれやってみているといった話を聞くことがあります。
親が頑張れば頑張るほど、子供は苦しくなって、笑顔がなくなり、動けなくなっていきます。
そんな子供をみて、親はさらに頑張って子供を動かそうとします。
友達ができないといっても、一人くらいは仲の良い子がいることもありますし、もともと複数の人と交わることが苦手な子供にとっては、たくさんのともだちを作ることが苦痛だったりもします。
親が、みんなでにぎやかにして明るくふるまうのが幸せなことだと思っていて、それができない子供はかわいそう、将来ちゃんと社会に出てやっていけるのか心配、そんな風に思っていることがあります。
親が、これでは子供が困るだろうと思っていても、子供にとっては何も困っていなくて、むしろその方が自分らしくいられることもあります。
集団行動ができないと言っても、周りの子と同じようなペースで動くのが難しいだけで、ほとんど誰かに迷惑をかけるようなことはないという場合も多くあります。
親がそれを「よくないこと」として、子供の行動を変えさせようとしているうちに、それができない子もは「自分はダメな子」と思い込み、がんばって友達をつくろうとしてうまくいかず、そのことが生きづらさになっていきます。
親が子供の行動を正そうとする前に、それを受け入れ、共感してあげると、子供は笑顔でいられます。