こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
今日はクリスマスですね。
あなたの家には、サンタさんは来ましたか?
子どもたちのうれしそうな顔が見れることは、親もやはりうれしいですね。
昨日の夜はクリスマスイブ。
私は食べすぎてまだおなかがいっぱいです。
さて、
発達障害やグレーゾーン、またはそうかもしれないと思うお子さんを育てていてる親であるあなたは、
子どもが宿題などのやるべきことをなかなかやらないということに悩んでいませんか?
やるべきことをなかなかやらない。
先送りしてしまう。
私たち大人でもありますよね。
ただ、”本当に重要なこと”や”絶対にやっておかなければいけないこと”をなかなかやれずに先送りしてしまう場合には、
発達障害の特性が原因になっていることがあります。ADHD(注意欠如多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム)の場合、自分の感情をコントロールすることがなかなか難しい傾向があります。
なので、目先の欲求に度を越えて走ってしまいやすいのです。
どうして感情のコントロールが難しいのかというと、
発達障害というのは、想像することが苦手なので、先のことを想像して考えるよりも今目の前にあることに集中してしまうからなのです。
どうしたら改善できるのでしょうか?
大切なのは、
大事なことを先送りして子どもが困ることがあっても、
親が助けないということです。
例えば、
・ルールを決めて、そのルールを守らなかった、ということがあったら、守らなかったときの結果を体験して、
自分が困ったり損をしたりといったイヤな思いをすること。
・学校の提出しなければいけない課題を出さずに、学校の先生にとても怒られたという経験をすること。
そのような子ども自身がやるべきことをやらなかったことで
とても困ったり、イヤな思いをしたりという経験をすると、度を越えた先送りややるべきことをやらないということが起こりづらくなってきます。
反対に、
子どもが困っているときや、これから子どもが困りそうだと親が先を予測して、
転ばぬ先の杖のように親が代わりにやってあげたり、手伝ってあげたりすると、
子どもは『困ったときには親に助けてもらえるものだ』という学習経験になるので、
子どもは自分の責任とはとらえることができなくなってしまって、結果やるべきことをやらないといった先送りがなかなか治らなくなってしまいます。
まとめると、発達障害(ADHD、ASD)があると、自分の欲求にかなり弱いという特徴があります。
先へ先へと想像することが苦手なので、目先のことに集中してしまいがちだからです。
やるべき事をやらなかった時にどうなるか、ということを体験させること、つまり、責任を取らせるということが、子どもが将来自立していくためにとても大切なことなのです。