こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
お正月も明けて、やらなければいけないことが増えてきましたね。
発達障害の子どもも、もうすぐ始まる学校のために、宿題など、やることがあるかもしれませんね。
発達障害の子どもが、やる気が出ないことはありませんか?
私たちは、日々、やることがあり、行動しています。
仕事はもちろんそうですし、休む・寝るといったことも行動ですね。
今日は、そんな行動をする時のやる気や動機付けについてお話できればなと思います。
何のためにそれをやるの?
あなたが日々している行動は、何のためにやっているのでしょうか?
あなたは、日々、何のために行動をしているか、考えたことはありますか?
発達障害の子どもの場合、想像することが苦手な傾向にあるため、何のためにそれをやっているのか、わからないことがあります。
わかっていたとしても、その動機がネガティブだったり、目先の快楽に流されたりすることも多いです。
だから、やる気が出ないのですね。
例えば、早寝早起き、大事ですよね。
何のためにやるのでしょう?
健康的に毎日を過ごすため、朝の時間を充実させるため…色々な動機があると思いますが、
発達障害の子どもの場合…
・お母さんに怒られないために早寝早起きする。
・そうしなくてはいけないから早寝早起きする。
・目先の快楽に流されて…夜更かししてゲームする方が楽しいじゃん!
こういった風になりやすいということですね。
想像ができれば、早寝早起きの方が、ゆとりを持って朝の準備ができるし、ゲームも、準備などを全部終わらせた後にした方が、心に余裕を持って楽しめるのですが、やはりネガティブな動機で取り組んでいたり、目先の快楽を優先したりすることが多いのですね。
私たち大人でさえもこういったことはありますよね。
ですので、何のためにそれをするのか、本当の望みに気付いていくことが、やる気を出す上では大切なのですね。
ここは、一つ、覚えておいてください。
①やる気を出すためには、何のためにそれをするのか?を知り、本当の望みに気づくことが大切
他にも、よく、子どもが、何のために勉強するの?といったことを聞いてくることがありますよね。
何のためにやっているんでしょうね?
そりゃするのが当たり前だからやるんだよ!
将来困らないためにやるんだよ!
こういった風に答える方も多いかもしれませんね。
ただ、これでは、動機が少しネガティブですし、目先の快楽に流されやすくなります。
例えば、
文字が読めれば、読みたい本が読めるようになる。
感情の表現方法を覚えれば、自分の気持ちを相手に伝えたい時に伝えることができる。
英語がわかれば、外国人と話したい時に楽しくお話できるようになる。
こういった風に、その子の本当の望みに合った、ポジティブな動機に気付けると、自然と楽しくそれを行うことができるようになるのですね。
例え、困難なことがあっても、乗り越えられるようにもなります。
ポジティブな動機に子どもが気付けないことも多いので、最初は大人が教えてあげても良いですね。
このように、ポジティブな動機に気付けると、同じ行動をしていても、内面が変わってきます。
例えば、あいさつをするのにも、しなければ怒られるからするのではなく、
相手と笑顔であいさつを交わした方が、自分も相手も気持ち良いからといったように、内面が変わっていくのですね。
②ポジティブな動機に気付けると、自然とやる気が出るようになる
どうでしょうか?
発達障害の子どもを持つ親御さんは、子どもに理由を説明せずに、「○○しなければいけない」と言って何かをやらせてはいませんか?
発達障害の子どもを持つ親御さんは、他者から悪く見られないためにといったネガティブな動機で、何かをすることはないですか?
あなたの本当の望み、そして、発達障害の子どもの本当の望みに気付いていくことが大切ですね。
本当の動機は、こうするべき!といった自分や誰かを責めるものではなく、みんなが温かくなるものです。
ぜひ意識してみてくださいね。
ということで、今日は、やる気を出すためには、本当の望みから来る、ポジティブな動機でおこなうことが大切ですよというお話でした。
私自身も、これは本当によく見直しています。
ちょっとでも、あなたやお子さんの本当の望みに気付き、やる気を発揮するきっかけになればと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。