こんにちは!
発達障害支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、やろうと思っているけれどもなかなかできない、と感じていることはありませんか?
資格を取るために勉強をしたい。でも、なかなかやる気が起きない
毎日運動したほうがいいのはわかっているんだけれど、続けることができない
晩ごはんの支度をやりだすまでにいつも時間がかかってしまう
こまめにきれいにしていればこんなに汚れが固まらなくて掃除も楽なのに・・・
子どもがなかなか宿題をはじめることができない
発達障害(ASD・ADHD)の特性で、ヤル気スイッチがなかなか入らないことがあります。実行機能といって、行動するために必要な思考や行動・感情をコントロールする機能がうまく働かないことがあるのです。
定型発達の人がものごとをはじめるときにかかる労力を1とすると、発達障害があると10倍ほどにも感じてしまうイメージです。
どうしてこういううことが起こるのかというと、発達障害があると感情のコントロールが苦手な特性があるためです。ASDの人は集中力はあるので、やり始めるととことん集中できるのですが、気持ちの切り替えが苦手なので集中力のスイッチを入れることが得意ではない傾向があります。ADHDの人は、目先のことにとらわれてしまうので、やろうと思ってもいたことがなかなか始められないということが起こるので、やはりヤル気スイッチがなか入らないのです。
そんなときは、習慣化することを意識してみて下さいね。
習慣化とは、寝る前には必ず歯を磨く、トイレに行ったら手を洗う、といったように、行為を無意識に行っている状態になることです。
習慣化するとこんなメリットがあるのです。
・やるのが当たり前になるので、がんばらなくてもできる。やらないと気持ち悪くなる
・心身が安定する
・目標を達成しやすくなる
なので、習慣化してしまえば、いちいちやる気を出そうと考えたり、やりたくないといった感情と戦う必要もなくなります。やった方がいいとは分かっているのにできなくて困っていうことがあったら、『習慣化』することをおすすめします。
何日継続すると習慣化できる、というのは、様々な説があります。18日から254日(平均66日)という研究結果もありますが、つまり習慣化したいことの内容やその人自身の心理状態によっても変わってくるものです。
習慣化するまで継続するのは大変なときもありますね。途中であきらめてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
・何のためにか習慣化するのか
・習慣化しないとどうなっていくのか
と、メリット・デメリットを考えてみてください。実は人生の半分は習慣的な行動が占めているという調査もあるのです。
これからどのように人生を歩んでいくのか、ということにもつながっていくことなので、やるといいとわかっているのになかなかできないことは『習慣化』にチャレンジしてみて下さいね。