こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
発達障害のある方の場合、やるべきことを絞るのが難しいことってありますよね。
あれもこれもと手をつけて、結局どれも中途半端で終わらない
やるべきことが多すぎると忘れてしまう
一般的には、スケジュール管理やタスク管理のテクニックを身につけることが多く、既にやっている方も多いと思います。
今回は、内面(心)からアプローチすることで、やるべきことを絞る方法についてお伝えしたいと思います。
やるべきことって…?
私たちが生きていく中で、やるべきことって何でしょうか?
病気などで、やるのが難しい方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的には、
・食事や睡眠、お風呂といった身辺のこと
・学校や仕事、主婦業といった社会活動
の2つではないでしょうか?
それ以外のことは絶対にやるべきことではないかもしれません…!
でも、私たちの多くは、この2つ以上にやるべきことを多く持っていますよね。
・人付き合いで行かなくてはいけない集まり
・断りきれずに抱えすぎてしまったタスク…
・本当はやりたくないけど、周りの目を気にして、やっていること
では、これらのやるべきことを絞っていくにはどうしたらいいでしょうか?
やるべき!・やらなくては!ではなく、やりたい!に置き換えて口に出してみる
あれもやるべき!・これもやらなくては!と、発達障害の方は、頭で考えて色々追われています。
そんなときに、やってみて欲しいことがあります。
「やるべき!」「やらなくては!」
と思ったことを、
「やりたい!」
に置き換えて、口に出してみることです。
例えば、行くべきと思っている飲み会。
「この飲み会に行きたい!」と口に出してみます。
そうすると、本当に行きたい飲み会だと、心から納得して「そうだな」と思えるのですが、そうでない場合、どこか、心に違和感を感じたり、身体が反応したり(胸がモヤモヤする等)します。
この場合、やらなくてはいけない!と思ってやり続けると、かなり苦しくなることが多いです。
発達障害のある方は、特にそうです。
特性で合わない環境に適応しようとして、苦しくなってしまうことが多いのですね。
私もよくこれをやっています。
趣味や遊びなど、一般的には多くの人がやりたいと思うことでも、「やりたい!」と口に出してみると、違和感を感じる場合があります。
こういった場合、本当にやるべきこと(仕事など)を後回しにしてでもやろうとしていたり、もう飽きて違うことがしたかったりします。
ですので、やろうかなと思っていることでも、1回、「やりたい!」と口に出してみると、自分の本音に気づけることがあります。
何より、多くの人は、外側の基準に合わせて、やるべきことを生み出しすぎています。
これをやっていれば、凄いと思われるかもしれない…
これをやらなければ、誰かに悪く言われるかもしれない…
こういった外側の基準を気にしすぎて、やるべきことを増やしすぎてしまうのですね。
ですから、「やりたい!」と口に出してみて、発達障害のあなた自身の本音を意識してみてくださいね。
ということで、今日は、発達障害の方がやるべきことを絞るのに、内面(心)からアプローチする方法をお伝えしました。
参考になれば幸いです。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。