こんにちは。発達障がい支援センター水野幸子です。
発達障害の特性に、忘れてしまう、ということがあります。
忘れてしまうことで、
*同じミスを繰り返す
*忘れ物が多い
*約束の時間を忘れる
等々、困ったことばかりだと、思っていませんか?
でも、昨日のことを忘れて、いつもと同じように接してくれるから、それで、救われている人もいる可能性が在ります。
例えば。
精神的にしんどいけど、親に送ってもらって学校に行っている子がいます。
その子にとって、学校で安心していられる場所は、自分の席です。車から降りて、席に着くまでの道のりは長くて険しいです。誰かに声をかけられても、まったく耳に入りません。
そんな後ろ姿を見送る親は、せっかく声を掛けてくれたのに、なぜ、無視するんだろう。学校でますます辛い思いをするのではないかと、心配になります。
そんな毎朝を過ごしている親子。見送る親は、我が子が無視しても、必ず声をかけてくれる子がいるのに気づきます。そして、ありがとうという思いと、温かい気持ちが込み上げて、目に涙が浮かぶのです。
我が子を見送る親は、毎朝、我が子に無視されても声をかけてくれる子に、心が救われていたのです。
発達障害の特性で、生活しずらいことはありますが、その特性で、知らない間に人を助けているときもあるのです。
ですから、ありのままの自分を大切にしましょう。生活しずらいとあなたが感じる特性は、スキルトレーニングしていきましょう。
発達障がい支援センターの心理士が、いつでもあなたに寄り添います。