こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
発達障害による二次障害で悩む方の多くは、自身が持つ特性を嫌っていることが多いです。
「相手の表情がわからず、好きなことを話し過ぎてしまうんです」
「一つのことに集中すると色々なことが見えなくなってしまうんです」
「感覚が過敏で、相手の感情などにも敏感に反応してしまうんです」
「何をするにも動作が遅いんです」
「コミュニケーションが苦手なんです」
確かに、特性で困っている場合、スキルトレーニングなどをおこない、調整していくこともあります。
ただ、私がカウンセリングを通して感じるのは、その特性がその子の長所であることもとても多いのです。
例えば、好きなことを話し過ぎる子の場合、それだけ夢中になれることって素晴らしいことですので、研究職などに活かせる長所でもあります。
一つのことに集中することも、周りに振り回されず、何か一つの作業をじっとおこなう、職人のような仕事に活かせる長所でもあります。
相手の感情に敏感に反応することも、感情の調整方法にさえ気をつければ、人間関係を築くときに、強みとなります。
動作が遅いことも、所作が丁寧に見えるため、何かおもてなしなどをするときに活かされる長所でもあります。
コミュニケーションが苦手なことも、一生懸命話していることが伝わるため、信頼されやすい一面もあります。
このように、発達障害の方の特性は、長所にもなりうるのですね。
発達障害の方の特性は、客観的に見れば、中立のもの
こういった、発達障害の方の特性は、よく、「迷惑」や「悪いもの」として捉える方もいらっしゃいますが、本来、中立なものです。
いっぱい話しすぎるのは、別に良いことでも悪いことでもないですし、
一つのことに集中しやすいことも、良いことでも悪いことでもないですし、
相手の感情に敏感に反応することも、良いことでも悪いことでもないですし、
動作が遅いことも、良いことでも悪いことでもないですし、
コミュニケーションが苦手なことも、良いことでも悪いことでもありません。
ただ、そういった特徴・特性があるというだけのことなのです。
しかし、私たちは、色々な価値基準で、それらの特性をジャッジしちゃいますよね。
これは良い!これは悪い!と。
そういった価値基準によるジャッジが強いと、発達障害の方や、発達障害の子どもを育てる親御さんは、苦しむことになります。
「発達障害だから天才なんでしょ?」と言われて、プレッシャーを感じるのもそうですね💡
まとめると、発達障害の特性は、本来中立なもので、良い・悪いは、誰かが意味づけしたものに過ぎないのですね。
発達障害の特性は、見る人によっては、短所にもなるし長所にもなりうるのです。
なので、そういった意見に振り回されすぎる必要はなく、その子らしく生きていけばいいのです🌷
その子らしく生きていくために、改善したい特性があれば、トレーニングなどで改善を試みればいいですし、特に生活をする上で問題がないなと思ったら、そのままでも良いのです。
今回のブログ記事が、発達障害の方や発達障害のお子さんの特性を見直すのに、良いきっかけになれば幸いです。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。