こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
私事ですが、4月から多拠点生活をおこなうために、物を減らしています。
私物が車の中に収まる程度まで、物を減らそうと考えています。
物を減らすという行為は、一般的には、断捨離と言われますよね。
実は、発達障害や発達障害の二次障害で苦しんでいる方には、この断捨離はとてもおすすめの行動でもあります。
今回のブログでは、発達障害の方が物を減らすことのメリットについてお話していきます。
1.忘れ物が減る
物を減らすと忘れ物が減るの!?と思うかもしれませんね。
実は、減ります。
物が多い場合、
・必要なものが他のものに埋もれてしまい、気付かなくなる
・持っていくもの自体が必然的に多くなる
といったことが起こるため、忘れ物が多くなります。
例えば、カバンの中に入れる必要があるものが、
折り畳み傘と財布・スマホ・筆記用具・ハンカチ・ティッシュだけの人と、
そのほかに、ハンドクリーム・リップクリーム・くし・目薬・充電器・歯ブラシ・ウェットティッシュ・イヤホン・カードケース…など、たくさんのものが必要な人とでは、
明らかに、たくさんのものが必要な人の方が、忘れ物をしやすくなりますよね。
2.遅刻が減る
これまた、物を減らすとどうして遅刻が減るの!?と思うかもしれませんね。
物が多い場合、
・持っていくものを探すのに時間がかかるようになる
・出かける準備をするのに時間がかかるようになる
といったことが起こります。
今日はこのかばんを使って、あれ持ってこれ持って…あれどこやったっけ?とやっているうちに遅刻したという経験がある発達障害の方も多いのではないでしょうか?
ですから、物を減らすと遅刻も減る傾向にあります。
3.目の前の作業に集中しやすくなる
物が多くあることで、そちらに気が移りやすくなるため、なかなか目の前の作業に集中するということが難しくなります。
やろうと思っていたことがあったのに、近くに漫画があって、ついそっちを読んでしまった!ということってありますよね。
ですから、物を減らすことで、気が散りづらくなるというメリットもあります。
4.うつうつとした気持ちが減っていく
物にあふれてごちゃごちゃした部屋に居る時と、物がスッキリ片付いている部屋に居る時とでは、どちらが、気持ちが晴れやかになるでしょうか?
ほとんどの人が、ものがスッキリ片付いている部屋に居る時の方が、気持ちはすっきりしていると思います。
また、物が多い場合、そこに思い込みや執着があることが多くあります。
これを持っていなければ、私は他の人から認められない…
これを持っていなければ、私は寂しくなってしまう…
物を捨てるのは、物を大切にしていない証拠だ!
などの思い込みがあり、物を捨てられないということが起こるのですね。
ただ、物がたくさんあれば、認められたい気持ちや寂しい気持ちが満たされるか?というと、そうではないですよね。
また、全く使っていない物を捨てないでおくよりも、中古などで必要な人に譲った方が、物を大切にしているという視点もあります。
こんな風に、物に対して思い込みや執着があると、物に振り回される機会が増えていってしまうのですね。
ですから、物を減らすことで、そこへの思い込みや執着も捨てることができ、ネガティブな気持ちも減っていくのです。
ということで、今回は、発達障害の方が物を減らすことのメリットについてお話ししました。
ご参考になれば幸いです。