心理カウンセラーのブログ

発達障害と体温調節

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こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。

最近は、季節の変わり目で、気温の変化が激しいですね。
寒くてコートが必要だと思ったら、急に半袖で良いくらい暑くなったり…

こういった時は、服装などでの体温調節が大変です。
そして、発達障害の子どもの中には、体温調節が苦手な子もいます。

今日のブログでは、体温調節が苦手な発達障害の子どもへの対応方法についてお伝えします。

1.気温によって、身につける服を具体的に決めておく。

天気予報で発表される気温によって、具体的に着る服を決めておくという方法です。

発達障害の子どもで体温調節が苦手な子の場合、何を着たら良いかわからないということがよく起きます。
そんなときに、この気温の時は、これを着るというものが決まっているだけで、安心します。

詳しくは、「発達障害の方が季節に合った服装を選べるようになるコツ5選」という記事をご参考ください。

2.暑い・寒いというわかりづらい感覚を具体的に表現する

暑い・寒いというだけでは、それがどういった感覚なのか、わかりづらい発達障害の子どももいます。

こういった場合、なるべく具体的に、身体の感覚を表現してあげます。

例えば、「暑い」は、脇の下に汗をかいてくる。顔が赤くなってくる。
「寒い」は、厚着をしていても、手足が冷えてくる。鳥肌が立つ。身体が動きづらくなる。

といったようにです。

こうすることで、発達障害の子どもも、このような身体の変化が起こると、暑い・寒いということなのだなとわかるようになっていきます。

3.↑の感覚が起きたときにおこなう具体的な対処法を繰り返し伝える。

先ほどのような身体の変化が起きた時に、どうすれば良いのか?を具体的に伝えていきます。

例えば、
・脇の下に汗をかいたら、上着を着ていたら脱ぐ・冷房をつける。水を飲む。
・顔が赤くなっていたら、冷房のついた部屋に移動し、冷凍庫にある保冷剤を額にあてる。
・手足が冷えてきたら、上着を着ていなかったら着て、暖房をつける。
・身体が動きづらくなってきたら、ストーブの前に移動して休む。
などですね。

繰り返し伝えることで、暑い・寒い時の対処法がわかってくるようになります。

4.体温調節が苦手な発達障害の子どもを責めないようにする

体温調節が苦手な発達障害の子どもを責めないことも大切です。

体温調節がうまくできない発達障害の子どもを見ていると、ついつい、

こんな寒いのにそんな服着てるなんて!?だから風邪引くんだよ!!!!

こんな暑いのに冷房つけないなんて、体調悪くなるよ!!!

こんな暑いのにそんな厚着してたら、変に思われるよ?

このように思うこともありますよね。

ただ、発達障害の子どもは、本当にうまく体温調節ができなくて、そのような状態でいるのです。

そんな時に、責めるようなことを言われ続けた場合、こんな自分がダメなんだ…と自己否定しやすくなります。

子どもを心配して、伝えていることが、子どもの自己否定につながるのはどうしても避けたいですよね。

ですから、まずは、子どもがその状態でいることを受容しつつ、そして、↑のような対応方法を一つずつ実践していかれることをおすすめします。


ということで、今回は、発達障害の子どもの体温調節についてお伝えしました。
参考になれば幸いです。

 
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