発達障がい支援センター
真鍋良得です。
子どもが暴言を吐いたり汚い言葉を使う時、親としては、言葉を正そうと注意したりただいい言葉遣いを教えたりしようとするのですが、一向にやめてくれる気配がない、そんな時、あなたならどのように対応しますか。
殺す。
死ね。
出ていけ。
ウザい。
キモい。
くそボケ。
くそババぁ。
ゴミくず。
こういった言葉を子どもの口から聞くと、心穏やかではいられないですよね。
たとえば、子どもに「くそババぁ」と言われるとどう対応しますか。
「そんな言葉使うんじゃない!」と怒ってもやめてくれない、聞かないふりして無視したらさらに何度も言ってくる、という場合が多いのじゃないでしょうか。
怒って言い返してけんかしても、無視しても、言葉遣いを正しくしつけようとしても、聞きたくない言葉を使うのをやめてくれません。
大人になってもずっと暴言を吐いたり汚い言葉遣いをしている人は少なく、ほっといてもそのうち治るものなのですが、そうは言っても早くなんとかしたいです。
「くそババぁ」と呼びかけられた時の対応を考えてみましょう。
言葉遣いには触れずに「今お母さんに話しかけたいことあるの?」「なんかしてほしいことあるの?」と聞いてみたりして、穏やかに受け流しながら反応する。
あるいは、「どうしてくそババぁって言ってるの?今どんなこと考えてるの?」と共感的に聞いてみる。
こんな風に、その言葉を使うことの良し悪しはひとまず置いておいて、子どもの気持を知ろうとする姿勢を見せることで、対話ができるようになっていきます。
子どもが口にする言葉に対して怒りや悲しみの感情が湧くときは「この子はなぜこんな言葉を使うのだろう?」と、子どもの立場に立って考えてみるといいでしょう。