発達障がい支援センター
真鍋良得です。
自分では気づかないうちに子どものことに干渉しすぎていませんか?
発達障害がある子どもを育てていて、親からすれば「ちゃんと」できていないように思えて、あれしなさいこれしなさいと指示や先回りが多くなったり、子どもが自分でできることも親がやってあげたり、口出しや手出しが必要以上に多くなってしまったということはありませんか。
また、子どもが絵を描いてるときに、「何書いてるの?」とのぞき込んだり、漫画を読んでいる時に「面白そうだね?」と話しかけたりして子どもに嫌がられたということはありませんか。
子どものことに手出し口出しが多くなりすぎると、子どもが自分のことを自分で解決する力を奪うことにもなりかねません。
子どもが絵を描いたり漫画を読んでいる時に話しかけるのは、子供のことに興味関心を持っているということでもありますし、子どもが興味関心を持っていることについて会話をすることによって心の距離を縮められるように思えるかもしれませんが、子どもによってはそれが嫌な場合もあります。
自分の世界に入っている時に話しかけられると、心の壁を作ってしまう子どももいます。
これらのことは、親が子どものことを自分の分身のように感じていて、親自身と子どもとの境界線があいまいになっている時に起こりがちです。
自分と子どもとは別の感覚を持った別の人間なのだということを認識し、子どもの言動が理解できなくても、子どもの言動をありのままに受け入れて認めてあげましょう。
そして自分自身が感じていることと子どもが感じていることを分けて認識することで自分と子どもの境界線を作ることができるようになります。
子どもを他人扱いするということではなく、独立した一人の人間として尊重してあげるということです。
子どもに話しかけて嫌がられている時には、自分の感覚と子どもの感覚を同一視していないかを第三者的な視点に立って眺めてみるといいでしょう。