こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
アスペルガーの人は怒りやすいと聞いたことがありませんか?
確かに、アスペルガー症候群と呼ばれる方は、怒りやすいとされています。
その理由として、
・脳の機能が未発達だから
・メタ認知と呼ばれる、俯瞰して見る能力が低いことがあるから
といったことが挙げられます。
感情をコントロールするのは、脳の前頭葉という部分の働きです。
アスペルガーの方は、ここが未発達なことがあり、そのために怒りやすいことにつながることがあります。
そして、アスペルガーの方は、メタ認知といって、広い視野で物事を見ることが苦手な傾向もあります。
広い視野で物事が見れない場合、見方がかなり偏ったものになり、そうすると、その見方にそぐわない人が居たときに、怒りやすくなりますよね。
こんな風に、アスペルガーの方は、脳の発達やメタ認知能力によって、怒りやすいことが多いのです。
では、どうしていったら良いのでしょうか?
今回のブログでは、アスペルガーの方の怒りやすいを改善する方法を1つ、紹介したいと思います。
ストレスの10段階を作成しておく
ストレスの10段階というものを作成します。
怒る時というのは、怒りの沸点に達するまでにストレスの段階があります。
例えば、私の例ですと…
1段階 肩が凝る
2段階 予定を詰め込みすぎて、焦りが出やすくなる
3段階 睡眠時間が6時間を切る
4段階 食事が少なく、2食以下になる
5段階 遊びの予定がなくなり、楽しい気持ちが減る
6段階 ちょっとしたことでくよくよするようになる
7段階 普段はなんともない誰かの言葉に傷つきやすくなる
8段階 何かをしていないと落ち着かない
9段階 誰かを恨みそうになる
10段階 泣きわめく(怒る)
といった感じです。
別の例でご説明すると、風邪を引く前って、いくつかの前兆がありますよね。
例えば、鼻が片方だけちょっと詰まった感じになる、少し頭が重い感じがする、同じ生活をしているのに疲れやすくなる、等ですかね。
これと同じように、怒りにも前兆があるのですね。
それを10段階にするのです。
貧乏揺すりをする、物の扱いが雑になる、目が疲れやすくなる…など、アスペルガーの方にとってわかりやすいものを選ぶことがおすすめです。
これをすることによって、メタ認知能力があまり高くなくても、自分が今、どれくらいストレスを感じているか?が客観的にわかりやすくなります。
さらに言えば、なるべく早い段階で取れる対策も考えておくことで、怒りやすさが起きにくくなります。
私の例で言えば、
・運動をする
・予定を減らす(優先順位を決める)
・よく寝る
・よく食べる
・遊びの予定を入れる
・観念修正療法を自分でやる
といったことを意識しています。
まとめると、ストレスの10段階を作っておき、対策も考えておく。
こうすることで、メタ認知能力があまり高くないアスペルガーの方も、ストレスがあることを把握できやすくなります。
そして、コントロールも早い段階でしやすくなり、怒りやすいことの改善につながります。
これは、子ども~大人、もっと言えば、アスペルガーでない方もできる方法です。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
また、他にも、アスペルガーの方の怒りやすいことへの対策を知りたい方は、当センターが発行する「発達障がい克服!無料メルマガ」を読んでみてくださいね。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。