こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
発達障害やその傾向をお持ちのお子さんが、
怒りの感情が暴走してしまってとめられない、ということで困っていませんか?
自分の欲求が通らないと、延々と泣き続けてしまう
怒りが急に爆発して、家族や友だちに暴力をふるってしまう
といった困りごとはないですか?
感情のコントロール、特に怒りの感情をコントロールできるようになることはとても大切です。
怒りの感情なんてコントロールできるの??
と思うでしょうか?
感情をコントロールする方法はあります。
では、感情のコントロールとはどのようにすればよいのでしょうか?
実はいきなり怒り出したように見えたとしても、もっと早いうちから身体に兆候は必ず出ているのです。でも、意識しないとそれがストレスの兆候だとはなかなか気づけないものです。発達障害の特性で兆候に気づきにくいということもあります。
本当はしっかり症状は出ているはずなのに、それを見すごしているから、いきなり暴走してしまっているように見えたり、重度になって動けなくなってから気づくことになるのです。
どんな症状が出るのかは人によってかなりちがいます。
ストレスを感じたときに出る身体症状にどんなものがあるかを振り返って考えてみましょう。
まず、ストレスからくる身体症状を5が一番ストレスが高いと考えて、どの段階かふり分けていきます。
小さな兆候に気づけると、解消するのも簡単なので、ストレスがたまりにくくなって、感情の爆発を防ぐことにつながていきます。
例をあげてみます。出る症状も段階も本当に人それぞれです。
お子さんの場合だと、自分でわからなかったり、言葉で説明することが難しかったりするので、親御さんやまわりの方がよく見てあげて、一緒に取り組んでくださいね。カウンセラーと一緒にやっていくのがおすすめですよ。
・貧乏ゆすりをする
・肩がこる
・目が疲れやすくなる
・甘いものが食べたくなる
・動画を見続けてしまう
・食欲が増す
・食欲がなくなる
・頭がスッキリしない
・服装が乱れてきた
・感情の変化が激しくなった
・一人になりたがる
・独り言が増えた
・他人の視線を気にするようになった
・遅刻や休みが増えた
・ぼんやりしていることが多い
・ミスや物忘れが多い
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などの症状を、最近目が疲れやすいな、と思ったら1のサインだな、これは2だな、これは4だなとひもづけしていくのです。
そして、1のときは早めに休むなど、解消の手段も決めていきます。
ストレスの度合いによってより大きな感情が生まれるので、小さいうちに対処していくことができれば、レベル4・5といった、大きな怒りの感情が生まれることを防ぐことにつながります。
5段回に分けた例
レベル1の兆候:感情の誕生期
・貧乏ゆすりをはじめる
・動画を見てしまう
・おなかがすいてないのについ食べてしまう
レベル2の兆候:感情の成長期
・食欲が増す
・肩がこる
・一人になりたがる
レベル3の兆候:感情の熟成期
・眠くなる
・やるべきことを先延ばしにする
・部屋が散らかってくる
兆候レベル4の兆候:感情の充塞期
・言葉が荒くなる
・怒って無表情になる
・食欲がなくなる
レベル5の兆候:感情の暴走期
・怒りが爆発する
・暴力をふるう
・物を投げる
・無気力になる