発達障がい支援センター
真鍋良得です。
発達障害がある子どもの能力を伸ばすには、親がやり方を教え過ぎないことが大事です。
勉強を教える場合に、子どもに算数のドリルをやらせながら親が横で「この計算はこうするんだ」「これは間違ってるよ」などと、その都度教えていると、子どもは親の言うとおりにしかできなくなり、自分の頭で考えようとしなくなることすらあります。
親としても、なかなか思い通りにできない子どもを見ているとイライラしてきて口調がきつくなると、さらに一方的な指導になって子どもが自分で考える余裕がなくなるということにもなりかねません。
親が自分がうまくいくやり方を子どもに教えても、発達障害がある子どもは親に言われたやり方ではうまくいかず、自分なりのやり方を工夫すればうまくいくということがあります。
また、親が言葉であれこれ教えても、発達障害がある子どもが耳で聞いた言葉をうまくできないこともあります。
発達障害の程度や特性、あるいは教える内容によっては、親がつきっきりで教えた方がいい場合もあるでしょうが、間違ったやり方をしていてもできるだけ口出しせず見守っていて終わってから答え合わせをしながらできなかったところについて一緒に考える方が子どもの考える力をや得意なやり方を引き出すことができます。
「教える」という意識よりも「子どもが自分で学べるようにサポートしてあげる」という意識を持つことが、子どもの可能性を伸ばすことにつながります。