こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
6月は、蛍の季節ですね。
今日は、夜、ふと思い立ち、蛍を見に出かけてきました。
しかし、蛍は気象条件によって現われないことがあり、また、見ることができる場所も限られています。
結局、雨が降っていて、まったく見ることができませんでした。
こんな時、発達障害のあなたでしたらどう思うでしょうか?
また、発達障害の子どもにこのようなことがあったら、何を思い、どう言葉をかけますか?
せっかく見に行ったのに、労力の無駄遣いした…。
もっと計画を立てておけば良かったのに、私ってダメだな…。
蛍が見れないなんて、やっぱり私は運が悪い…。
見れない日にわざわざ行くなんて、バカね~!
もっと計画を立てておかないとダメだよ~!
色々なことを思い、言葉に出すかもしれませんね。
発達障害の方は、認知が歪みやすい傾向にあります。
そして、ネガティブな考えに囚われると、ずっと、そのことばかり考えてしまう傾向にもあります。
ですので、こういった出来事があった時に、不快な思いをする発達障害の方も多いです。
では、そんなとき、どうしていったらいいのでしょうか?
方法の一つとしては、別の側面も見ていくということです。
今日、蛍が見れなかった私の場合は、夜にドライブできて良かったなぁ~と思いました。
普段、オンラインでカウンセラーをしていると、家に居ることも多いので、なかなか出かける機会がありません。
ですから、出かけられたことは良い側面であり、本当に嬉しかったのです。
また、数人で一緒に出かけたのですが、それも思い出になりました。
こんな風に、一つの出来事も、どんな側面を見るか?によって、感情や考えが変わってくるのですね。
ここで勘違いしていただきたくないのは、別に、無理にポジティブになりなさいと言っているわけではありません。
ただ、本来、出来事には何の意味もありません。
そこに意味づけをしたり、どう捉えたりするのか?は、発達障害のあなた自身が決められます。
夜に出かけて蛍が見れなかったことは出来事であり、その出来事を不快に思うか?快に思うか?は、あなたの心次第なのですね。
一つの側面に縛られず、別の側面を見てみる・良い側面も見てみる、意識してみてください。
これをすることで、発達障害の方が苦手とするメタ認知能力を鍛えることにもつながります。
ということで、今日は、良い側面も見てみようというテーマでお話させていただきました。