こんにちは。発達障がい支援センターの水野幸子です。
先日、知人と世間話をしていたときに、知人の同僚の話になりました。
1つのことに集中すると、他のことを忘れてしまう。
何回教えても、なかなか覚えない。
次のところに行くことに意識がいき、赤信号と気づかずに交差点に入り事故を起こしたことがある。
不幸中の幸いで、けが人はいないということでした。
知人に、どのようにその同僚に対応しているのか聞きました。
慌てなくてもいい、と伝えているよ。と教えてくれたので、安心しました。
もし、ここで慌てさせるようなことを同僚に言ってたとすると、もっと大きな事故を起こしていたかもしれません。
大きなミスをしていたかもしれないからです。
知人に、
その同僚は発達障害の検査を受けたことがあるのか。
他に困っていそうなことはないのか。
と、聞きたかったのですが、聞けませんでした。
なぜなら、知人もその同僚も、発達障害ということには、考えが及んでいる気配がなかったからです。
ただ、強く強く思ったのは、発達障害の方は自分自身の特性をしっかり知っておかないといけない。
ということです。
知って理解をしておけば、なんらかの対策を立てることができるからです。
どうして、自分はこうなってしまうのだろうと、落ち込むこともなくなります。
知人の同僚の場合を例にします。
1つのことに集中すると他のことを忘れてしまうのは、ワーキングメモリーが小さい可能性があります。ならば、メモ魔になったと言われてもいいのでメモをして、視覚で確認できるようにします。
仕事が立て込んでいて慌てたことで、赤信号が目に入らなくなっていたことを考えると、仕事にゆとりが必要です。
どのように進めていけばいいのか、上司に相談してフォローしてもらうなどの対策が必要になります。
命に関わることなので、外勤ではなく内勤になるということも、一つの案とし考えることも大切です。
対策は、どんな特性なのかを知っているからこそ、取れるものです。
それは、今までの経験であなたが一番知っていることだと思います。
なので、検査を受けたことがない人もいるかもしれません。
検査を受けたことのないあなたに、日々の生活で困ったことが多く起きているのなら、検査を受けることをお勧めします。
検査は発達障がい支援センターでも行っています。
気になるあなたは、声を掛けてくださいね。
それでは、楽しい1日をお過ごしください。