こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
あなたは、発達障害の方は、自信をなくしやすいということを聞いたことはありますか?
発達障害の方は、客観的に見ることが苦手な傾向にあるため、一度の失敗を、自分のすべてだととらえて、自信をなくしてしまうケースがあります。
他にも、特性により、定型発達の方よりも失敗経験が多くなり、それによって、自信をなくしてしまうケースもあります。
発達障害の子どもを持つ親御さんや、発達障害当事者の方も、この、自信が育ちにくいことで悩んでいるかもしれませんね。
今日は、発達障害の子どもや当事者が自信をつける方法についてお伝えできたらと思います。
間違った自信のつけ方
自信をつけるのに、実は、多くの発達障害の方が間違ったやり方をしてしまうことがあります。
それは条件によって、自信をつけようとしてしまうのです。
これができたら自信がつくはず!
こうなったら自信がつくはず!
こんな風に、自信をつけるために、何か条件を用意してしまうのですね。
例えば、発達障害の子どもに、
テストで90点以上取れたら自信につながるはず!
かけっこが速くなったら自信がつくはず!
当事者の方の場合は、
収入が○万円以上になったら自信がつくはず!
彼女や彼氏ができたら自信につながるはず!
などですね。
このように、「条件によって自信をつけようとするやり方」がなぜ良くないのでしょうか?
理由は2つあります。
①条件があることで、それを満たしていない時は自信を持つことができないから
②たとえ、その条件を満たしたとしても、さらに大きな条件を課し、いつまで経っても自信がつかないから
①は、わかりやすいと思います。
例えば、彼女や彼氏ができたら自信につながると思っている発達障害の方の場合、彼女や彼氏がいないうちは、自信をつけることができませんよね。
②は、少しわかりづらいかもしれません。
例えば、彼女や彼氏ができたら自信につながると思っている発達障害の方に、彼女・彼氏が無事できた場合。
普通に考えれば、そこで自信がついて終わり!と思うかもしれません。
ただ、実は、そうはならないのです。
彼女・彼氏ができた後は、彼女・彼氏に好かれていないと自信につながらない・良い関係を築いていなければ自信につながらないと思うことも多いです。
こうなると、いつまで経っても、自信はつかないですよね。
他にも、この資格を手に入れたら自信につながると思って手に入れたのに、今度はその資格取得者の中で上にならなければ自信につながらないと思ってしまうケースもありますね。
このように、条件によって自信をつけようとしている限り、条件がどんどん大きくなり、自信はいつまで経ってもつかないということが起きてしまうのですね。
では、どうすれば、自信はつくのでしょうか?
揺らがない自信は、「条件のない自信」
条件によって自信をつけるのは、失敗に終わる。
ということは、条件のない自信をつけることが大切です。
発達障害のあなたが自信がない理由は何ですか?
発達障害の子どもに自信が持てない理由は何ですか?
そこには、必ず条件があります。
例えば、「失敗する自分は自信が持てない」だったら、「失敗しないこと」という条件を課しています。
ただ、客観的に見ると、一度も失敗しない人は世の中いないので、いつまでも自信が持てなくなってしまうのですね。
このように、条件があると自信がつかないことを理解し、そして、その条件を客観的に見ていくことが大切になります。
発達障害の子どもを持つ親御さんはどうでしょうか?
子どもを条件付けでみていませんか?
発達障害当事者の方は、どうでしょうか?
自分にたくさんの条件を課して、自分を縛っていませんか?
その条件を取っ払うことで自信をつけることができます。
今日のお話は、少し難しかったかもしれませんが、何度も読んでいただくことで、参考にしていただければと思います。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。