発達障がい支援センター
真鍋良得です。
人からやさしくしてほしいなら、自分が人にやさしくなりましょう。
人にわかってほしいなら、自分が人のことをわかってあげましょう。
発達障害があることをわかってもらえない、できないことをわかってもらえない、そんな苦しみを抱えて生きてきたあなただからこそ、他者の苦しみをわかってあげられるはずです。
自分が、できないことを理解してもらえず、「なんでできないんだ」と怒られてきた人が、自分よりもっとできない人を見つけてバカにするようになることがあります。
それは、他者と比較してバカにされ劣等感を感じてきたので、自分より“下”の人を見つけて優越感を感じたいからです。
「もっとできない人もいるのだから、自分はこれでも大丈夫」と思うことで、自分の存在価値を高めようとするのです。
誰かのことをバカにしたくなる時こそ、相手の状況や気持ちを思いやり、相手のことをわかってあげましょう。
相手のことを批判したり非難したくなる時こそ、相手にやさしくなりましょう。
相手のことを思いやり、やさしくできる自分になれば、自分自身が人からわかってもらえる人になり、人からやさしくされるようになるのです。
自分より“上”の人を見て「自分はダメだ」と落ち込み、自分より“下”の人を見て「自分より大変な人がいるからまだ自分は大丈夫」と少し自信を取り戻す、そのようなことを繰り返していると、いつまでも自分が苦しいままです。
何ができても何ができなくても、人の存在価値は変わりません。
人に優劣はありません、人と比較して、優れているとか劣っているとか、普通だとか特別だとか思うことは意味のないことです。
自分と他者を比べるのをやめて、相手のことをわかろうとする努力をしてみましょう。