こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
あなたは、発達障害の治療を受ける対象となる基準が3つあることをご存知でしょうか?
この3つの基準の内、どれかを満たしている場合、発達障害の治療を受ける対象であると言えます。
逆に、この基準のすべてを満たしていなければ、発達障害の傾向があったとしても、発達障害の治療を受ける必要はないと言われています。
1.自分が困っている
2.周りの人が困っている
3.社会生活が送れていない
この3つです。
実は、この3つは、発達障害を克服する上でもとても大切な基準になります。
今日は、この3つの基準についてお話できたらと思います。
1.自分が困っている
発達障害の方自身が困っている場合は、やはり発達障害の治療を受ける対象となります。
発達障害の方の特性は様々です。
感覚過敏や吃音、コミュニケーションの苦手さ、衝動性、集中力の困りごと…。
その特性によって、困りごとがあるのであれば、それらを解決するための環境調整やスキルトレーニング、心理療法などを実施することができます。
そして、自分が困らなくなった・困ったことが起きたとしても解決できるようになると、まず1つ目の基準は克服したと言えます。
2.周りが困っている
発達障害の方自身が困っていなくても、周りが困っているというケースもあります。
例えば、仕事での情報共有がうまくいっておらず、本人は困っていなくても周りの人が困っているというケースや、本人が自由すぎることで家族を振り回してしまうケースもあります。
この場合、周りが全部尻拭いするのではなく、対応を変えることで、本人自身が自分のやることに責任を持つことが大切になります。
本人自身の困りごとであるという自覚を持ってもらうということですね。
もちろん、やり方の工夫を一緒に考えるなど、助け合いは大切です。
ただ、全部やってあげて、本人は何もしなくて済んでしまうというのは、最初は良くても、いつまでも続けられないですよね。
なので、周りが困っている場合は、本人に責任や自覚を持たせて、解決していくことが大切になります。
そして、周りも困らない・困ったことが起きたとしても、解決していけるようになったら、2つ目の基準も克服したと言えます。
3.社会生活が送れていない
発達障害の方が、学校や仕事に行けていないという状態は、やはり治療を受ける対象になります。
発達障害の方は、不登校や引きこもりになりやすいと言われています。
特性によって、集団生活が大変だったり、失敗経験が多かったりする中で、自信や自己肯定感を失いやすいのですね。
3つ目の基準は、心理療法で心の状態を良くしたり、就労移行支援施設でスキルを身につけたりすることで解決していきます。
発達障害の方本人が学校に行けたり、仕事ができたりしたら、この3つ目の基準も克服したと言えます。
3つの基準を克服したら、発達障害の治療の対象でなくなるのはもちろんのこと、発達障害による困りごとというのは発生しません。発生したとしても解決していけます。
ですから、この3つの基準を克服していくことが発達障害克服の近道なのです。
あなたのお子さんはどうでしょうか?
どの基準が残っていますか?
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