こんにちは。
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
人はみな活きている意味があります。
人はみな自分にしかできない使命を持って生まれてきました。
人はみな等しく存在価値があります。
発達障害のある人が生きづらさを感じるのは、発達障害があるからではなくて、「みんなと同じでなければいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」「自分は人に比べて劣っている」など、自分が持っている「観念」があるからです。
人は誰もが自分の能力を生かして輝ける場所があります。
こんな自分でも大丈夫なのだと、自信を持って生きて行くことができれば、発達障害があっても自分らしく、自分の人生を楽しめるようになります。
発達障害があるAさんは、ある時、飲食店でアルバイトを始めました。
Aさんは先輩から仕事を教わりますが、お客さんから注文を取ることができない、調理もできない、皿洗いもできない、できることといったら、商品を客席に運ぶこととお店の掃除をすることくらいでした。
Aさんは先輩から「何でこんな簡単なこともできないの!」と毎日怒鳴られ、1ヶ月でそのアルバイトをやめました。
でも、生活費を稼がないといけないので、Aさんは別の店で働き始めました。
今度のお店の店長さんは、スタッフになるべく得意な分野の仕事をしてもらう方針でした。
Aさんが与えられた仕事は商品を客席に運ぶこととお店の掃除をすることでした。
Aさんは笑顔が素敵な方で、いつも飛び切りの笑顔で客席に商品を届けるので、お客さんから喜ばれ、リピーターのお客さんも現れました。
掃除は丁寧で細かいところまで目が行き届くので、店内はいつもきれいで清潔感が保たれるようになりました。
Aさんの笑顔ときれいなお店で他のスタッフも気持ちよく働けるようになりました。
Aさんは、お店にはなくてはならないスタッフになりました。
できることが限られていても、簡単なことしかできないように見えても、あなただからできる、あなたにしかできないことがあるはずです。
「自分は発達障害だから」ということに囚われず、まずはやってみることが大切です。
自分の可能性を信じてチャレンジしていけば、自分らしく生きられる道がきっと見つかります。